去年・今年と2年連続の赤字決算で終わり、今年は上場以来初の無配に転落したソニーが、再起をかけて4,400億円の資金調達を発表した。しかしこれは株式市場にとっては買い材料とならず、今日のソニー株は8%も下落してしまった。
ソニーの2015年3月期の決算は、売上高は前年度より増えていたものの、1,260億円の赤字だった。また前年の2014年度も1,280億円の赤字で終わっており、2年連続で1,000億円以上の赤字決算だった。
赤字決算のため1958年の上場以来初の無配に転落。2015年度の赤字は、1,800億円の営業権の減損を計上したことが大きな原因だった。
そして今日になって、今後の経営建て直しのために、4,400億円の資金調達を発表。この金額は、公募増資と転換社債(CB)によって調達される。公募増資とは、新株を発行して個人投資家も含め広く一般から出資を募るものだ。公募増資の場合、証券会社で新株を申し込んで購入できるケースが多い。転換社債とは、後日株式に転換できる権利がついた社債である。
調達額はそれぞれ、公募増資で3,215億円、転換社債で1,198億円になると発表された。新株の発行は当初で8,720万株。必要なら追加で480万株を発行する。
29日のソニー株の終値は3,773円だった。そして迎えた今日の取引。前場から後場開始後にかけては前日より安いとはいえ、3,650円前後で推移していた。しかし午後2時頃になって資金調達のニュースが流れると、株価は急落。結局前日より8%以上も安い3,461円で終了した。
基本的に増資は発行する会社の株式にとっては売り材料になることが多い。増資をすると発行済株式数が増える。発行済み株式数が増え、特に市場に流通している浮動株式数が増えると、希釈化によって株価は下がることが多い。公募増資の場合は発行段階ですでに市場に流通させるので、希釈化が起こりやすい。
ソニーは調達した4,400億円を主に「成長投資に充てる」と述べている。例えば公募増資で調達する予定の3,215億円のうち1,880億円は、イメージセンサー増産のために既存の工場の設備を充実させる。
増資というのは難しい選択で、行うと株価が下がり既存の株主にとって損失になることも少なからずある。しかし増資によって将来的に業績が伸びれば、株価は上がり最終的には株主の利益になる。今回の増資がそのような良い結果になるかどうか、それはソニーの経営努力にかかっている。
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