経営難が続き支援企業を探していたシャープ(銘柄コード:6753)は、25日の午前中に行われた臨時取締役会で、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の支援を受け入れ事実上買収されることを、全会一致で決定した。
シャープの支援を巡って鴻海と日本の産業革新機構が名乗りを上げていたが、鴻海の方が支援額が多い点。そして現役員の身分を保証する点などから、シャープの経営陣は鴻海を選んだ。ただし鴻海は一般社員の雇用は保証しないと明言しており、今後は特に40歳以上の社員について大規模なリストラが行われることが予想される。
最初の報道が流れたのは午前中だったが、前場のシャープ株は昨日終値の174円よりやや高い水準で推移。しかし後場になると急落し、また「第三者割合増資に関する報道の真偽確認のため」という理由で、午後1時半から40分ほど売買が停止された。再開後シャープ株は大きく下がり、一時前日比22%安の136円に。その後やや反騰して終値は14%安の149円だった。
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