サウジアラビアの国営石油会社・サウジアラムコが、11日にサウジ国内の証券取引所に上場。11日につけた株価は公募価格を10%ほど上回り、同社は時価総額で約2兆円になり世界最大の時価総額を持つ企業となった。今のところサウジアラムコの上場は成功したと見える。
数年前から上場が検討されていたサウジアラビアの国営石油会社・サウジアラムコが、11日についに首都リヤドにあるサウジアラビア証券取引所に上場した。
サウジアラビアの通貨はリヤルで、12月11日現在のレートは1リヤル≒29円。そしてサウジアラムコの公募価格は32リヤル(約930円)だったが、11日に同社の株は10%高のストップ高である35.2リヤル(約1020円)まで上昇と好調な動きを見せた。
ストップ高まで上昇したことでサウジアラムコの時価総額は米ドルで1兆8700億ドル(約203兆円)となった。今年11月末時点で時価総額世界1位の企業はAppleで、1兆1900億ドル(約130兆円)、2位はマイクロソフトで1兆1500億ドル(約125兆円)だった。
サウジアラムコはこの2社を遥かに追い抜いて時価総額1位に躍り出たと同時に、世界で3社目(以前入っていたAmazonも含めると4社目)の時価総額1兆ドル超え企業になった。また近い将来に世界初の時価総額2兆ドル企業となる可能性も秘めている。
とりあえずここまでは十分成功したと言えるが、問題は今後の動向だ。サウジアラムコは最初にサウジアラビアの市場で上場したが、今後は他国の株式市場でも上場を考えているという。そしてその候補国としてはアメリカや中国だけではなく日本も選択肢にあるので、今後は東証も上場誘致に動くことが考えられる。
今後の株価はどうなるだろうか?サウジアラムコは石油の採掘・販売が主な事業なので、その業績は原油価格に大きく依存する。ということは株価は原油価格との連動性が高いと思われる。原油価格が上がれば同社の株は上がりやすくなるし、原油価格が下がれば同社の株は下がりやすくなる。このような単純な構図になるが、問題は原油価格が今後上がるかどうかだ。
最近では競合品としてのシェールオイルの普及や、エコカーの普及によるガソリン需要の低下見通しから原油価格は50~60ドルを中心とした動きに留まっている。産油国は2017年から協調減産を続けており、先週には減産幅の拡大も発表した。しかしそれでも大きな上昇にはつながっていない。
今後の原油価格の大幅高はあまり見込めない状況にあるのだが、だからと言ってサウジアラムコ株が上がらないと決めつけるのは早い。サウジアラムコは1933年からずっと石油事業を行ってきた会社で、安定性では極めて高いレベルにある。今後の株価の推移に注目してみよう。
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