昨年終盤以降チョコレートの原料価格が暴騰している。今年の4月頃まではまだ国内のチョコレート価格には反映されなかったものの、初夏頃からチョコレート製品の値上げが次々に行われている。そしてココア価格が高止まりしているため、値上げはまだ当分続くと見られている。
お菓子として人気のチョコレートだが、ここ数ヶ月は日本国内のチョコレート価格の値上げが続いている。チョコレートの原料となるのはカカオ豆であり、その国際的な価格の指標となるのはNY先物市場のココア先物。ここで取引されるココアとは、飲み物のココアに限らずカカオ豆にほぼ等しい。
西アフリカのカカオ豆生産国であるガーナやコートジボワールで異常気象が続いたため、NYココアは昨年終盤以降高騰している。2022年までは長期間1トン=2,500ドル付近で安定していたNYココア価格だが、昨年末から上昇が始まり4,000ドル付近で昨年を終了。
今年が明けるとすさまじい勢いで上昇し、4月中旬には11,500ドルを超えて史上最高値を更新した。そこで一旦最高値更新は止まったものの、その後は8月にかけて7,000~9,000ドルの高値に留まっている。
国内のチョコレートメーカーも原料の在庫があり、また調達の契約も数ヶ月先までのものを行うことが多い。そのため昨年末から始まったココア高もすぐには国内のチョコレート価格には反映されなかったのだが、初夏頃からいよいよチョコレート製品の値上げが始まっている。
明治は3月26日発売分からチョコレート製品2品を内容量を減らすことで15~18%の実質値上げ。5月1日にも1品を同様に実質14%値上げし、6月1日出荷分からはチョコレートグミ製品54品を3~33%値上げした。
さらに6月25日発売分からは人気商品の「きのこの山」と「たけのこの里」の袋入りを3分の2に減らして実質33%の大幅値上げとした。そして10月1日出荷分からは「きのこの山」「たけのこの里」を含めた主にチョコレート102品目を、6~31%品目値上げすることをすでに発表している。
ロッテは8月1日出荷分から人気商品の「コアラのマーチ」「パイの実」を含むチョコレート製品数十品を、3~32%値上げした。また9月24日にも別の約10品を値上げすることを発表している。
ブルボンは6月1日出荷分からチョコレート製品5品を約9%値上げ、6月11日出荷分から3品の内容量を減らして、約4.5%実質値上げした。
不二家は7月1日出荷分からチョコレート製品6品を約17%値上げ。さらに9月中には18品を何度かに分けて8~20%の値上げや、内容量を減らす実質値上げを発表している。その中には7月に値上げをした商品の再値上げもある。
西アフリカのカカオ豆の問題は異常気象だけではなく、カカオ膨梢ウイルスというカカオの木に感染するウイルスが広がっていることや、水銀を使う金の違法採掘で農園が荒れてしまったこともある。このようなウイルスや水銀の影響は今後長期的に残ると言われる。
2月14日のバレンタインデーのイベントもあり常に人気のお菓子だったチョコレートだが、今後は価格高騰で気軽に食べられなくなるかもしれない。
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