原油や小麦といった生活必需品の先物価格は最近落ち着いており、世界的なインフレも沈静化してきた。しかしそのような中、1つだけ大暴騰している先物銘柄がカカオ豆だ。カカオ豆はチョコレートの原料であるため、この暴騰が続くとチョコレート価格も高騰してバレンタインデーにチョコレートを贈れないケースが続出する恐れも!?
過剰な金融緩和やウクライナ紛争のため一時は暴騰していた原油や小麦といった生活必需品先物価格だが、最近はかなり落ち着いてきた。そして先物価格の安定や利上げを受け、世界的なインフレも沈静化してきている。
しかしそのような状況でも1つだけ大暴騰している先物がある。それはNY市場のカカオ豆だ。カカオ豆先物は「ココア先物」と呼ばれることもある。狭義のココアとは、カカオ豆から製造される甘い飲み物や、お湯に溶かして飲み物を作るための粉末を指す。だが広義ではカカオ豆を指し、またNY先物市場で実際に取引されているのは原料のカカオ豆の方。そして取引単位は1トンになる。
カカオ豆はコートジボワール、ガーナ、ナイジェリア、カメルーン、そしてシエラレオネなど、西アフリカの国で多く生産・輸出される。
そして過去数十年のNYカカオ豆価格の推移を見ると、47年前の1977年にガーナなどの異常気象で1トン=5,300ドル付近まで暴騰したことがありこの時の高値はその後40年以上更新されなかった。
1980年代に入ると価格は1,000~2,000ドルで落ち着いた。90年代は原油など他の先物も相当安かった時期で、カカオ豆も2000年には一時800ドルを割って700ドル台になったこともあった。
2000年代後半は先物市場全般が高騰した時期でカカオ豆も上昇。2010年代になると主に2,000~3,000ドルで推移して極端な上昇はなく、2022年末時点でまだ2,500ドルだった。
ところが2023年になると、それまでと違い3,000ドルを超えて大きく上昇。昨年末の4,000ドルを超えており、1978年以来45年ぶりの高値だった。
そして2024年になると値上がりはさらに酷くなり、ついに1977年秋の高値を約46年ぶりに更新。先週の2月9日には6,000ドルをつけ、わずか40日程度で40%も値上がりした。
暴騰しているのは、西アフリカの生産地でエルニーニョ現象のため天候不順が続き不作になっているからと見られる。このような天候不順による先物高は天候が落ち着けば価格は天井をつけ下げるものだが、今のところそれがいつになるのかは見えない。
今のところ日本国内のチョコレート価格が高騰しているという話はあまりないが、この状態が続くと来年2025年のバレンタインデーまでにはチョコレートが値上がりしている可能性もある。そうなるとチョコレートを贈りたい人が贈れないというケースが増えることもありえる。
ところでこの「バレンタインデーに女性が好きな男性にチョコレートを贈る」という習慣は、戦後日本のお菓子メーカーが宣伝で作り上げた日本独特の習慣であり海外にはほとんどない。
したがってカカオ豆、そしてチョコレートが高騰しても少なくとも海外の人々がバレンタインデーで困ることはないのだが、チョコレートやココアの愛好家は多いのでそういった人々が困ることになるだろう。
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