今年2月に発行された仮想通貨・リブラについて、アルゼンチンのミレイ大統領は「自分の地位を利用した発言でリブラのレートを吊り上げた」との詐欺疑惑がかかっていた。その後同国の捜査当局がこの事件の調査を進めた末に、先週6日に問題行為はなかったことを発表した。
アルゼンチンでは現職のミレイ大統領が2023年12月に就任した。ミレイ大統領は大統領選期間中から型破りな言動で注目を集めており、就任後はインフレに苦しむアルゼンチン経済の大胆な改革を実施している。
そのミレイ大統領だが、今年2月には仮想通貨に関して詐欺行為を行っていた疑惑がかかった。問題の仮想通貨はリブラ(LIBRA)というミームコインで、ヘイデン・デービス(Hayden Davis)氏という人物がCEOを務める、ケルシエ(Kelsier)という企業によって発行されていた。
ミレイ大統領はこのリブラを気に入り、流通開始直後に自身のX(旧Twitter)で「小企業とスタートアップに資金を提供することで経済成長を促す。世界がアルゼンチンに投資したがるだろう」と推奨する発言を行った。
この発言がリブラの買い材料となり、発言直後にリブラのレートは5ドル(現在のレートで約720円、以下同じ)まで急騰。ピーク時にはリブラの時価総額は45億ドル(約6,500億円)に膨れ上がった。
ところがこの上昇は一瞬で終わりリブラはその後あっという間に0.2ドル(約29円)まで暴落してしまった。そしてミレイ大統領自身は、発言をわずか数時間後に削除した。
仮想通貨が流通した直後に価格が一時的に急騰し、その時期を狙って初期保有者が売り抜ける行為を「ラグプル」と呼ぶ。ミレイ大統領自身がリブラを保有していてこの発言前後に売った記録はなかったものの、大統領の発言は他者のラグプル行為を支援したものではないかとの疑惑が浮上した。
この疑惑は有権者や野党から厳しく追及され、捜査当局は詐欺の容疑でミレイ大統領の捜査を開始。そしてその結果が先週6日に出たのだが、結論としては不正な行為はなかったとされた。問題の発言については「経済学者として発言したものであり、公職にある者としてではない」と述べて不正に加担するものではないとの結論だった。
また発言を行ったXのアカウントも、「大統領に選出される前から作成されていたもの」と述べて問題あるものではないとの結論だった。
流通開始直後の高値で買って損失になった投資家は納得できないかもしれないが、これが当局の結論だった。そして肝心のリブラのレートは3月以降も下がり続け、最近では0.03ドル(約4.4円)とピーク時の100分の1未満になってしまった。仮想通貨はビットコインのように上昇を続けるものばかりではなく、このように暴落してしまうものもあるということだ。
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