アメリカの景気の良さと株式市場の好調さは、2018年になっても止まらない。景気拡大も株高も間もなく10年になり、これはアメリカの歴史的に見ても記録的な長さになる。もう誰にもアメリカの経済や株の勢いは止められないのだろうか?
先週はアメリカが対中国の追加関税第3弾を発表したものの、その後米株式市場は下がるどころかむしろ上昇。ダウ工業平均は1月以来8ヶ月ぶりに史上最高値を更新した。
去年後半から今年1月にかけて米株式市場は非常に好調だったが、今年1~2月に突然暴落。これが短期的とは言え世界同時株安の引き金となった。この時は史上初めてダウが1日で1,000ドル以上下げた日が2日もあり、世界の金融市場を震撼させた。
そして3月もこの株安を引きずってNY株式市場はさえない動きだったのだが、4月以降は回復基調に。7月以降になると上げが加速し、最近ではダウ工業平均 [i] が再び史上最高値を更新した。一方NASDAQ総合指数は、3月には早々と暴落前の高値を更新している。
米株式市場は2008年後半のリーマンショックで大暴落し、その後数ヶ月は下落が続いた。しかし2009年3月には底をつけ、そこから現在までずっと上昇トレンドが続いている。つまり今月で米株式市場の上昇期間は9年半にもなる。これは米株式市場の歴史を見てもかなり稀なケースだ。
また米経済そのものの拡大も長い。リーマンショック前後に急激な景気後退があった後、米政府によれば2009年6月から米経済は拡大期に戻っている。つまり今年の9月まで、9年3ヶ月も景気拡大が続いているのだ。
戦後の米経済で2番目に長い景気拡大は、1961年2月から1969年12月の106ヶ月だった。現在の景気拡大は111ヶ月目なので、すでにこの長さを超えた。そして1番長かった景気拡大は、1991年3月から2001年3月の120ヶ月だった。この時アメリカはクリントン政権で、1997年頃からの後半はインターネットが急速に世界に登場して普及。そのためインターネット産業が急拡大し、「ITバブル」と呼ばれた。
あと9ヶ月好景気が続くことで米経済は戦後最長の拡大に並び、10ヶ月目で最長記録を更新する。そして現在は景気後退の兆しが全く見られない点もすさまじい。120ヶ月の最長景気が終わったのは2001年3月であることはすでに述べた。だがNY株式市場はその1年ほど前、2000年4月にはITバブルのピークをつけ、そして弾けて下落が始まっていた。
多くの場合景気後退の前には株価がピークをつけて下落に転じる。そして株価のピークと景気後退期への転換までに、1年ほどのラグが生じる。ということは、今すぐにNY株式市場がピークをつけて下落に転じたとしても、米経済そのものが後退期になるまでに1年ほどかかる。米経済の拡大期が戦後最長を更新するのはほぼ確実なようだ。リーマンショックという厳しい状況を経た直後にこのような長期の好景気が起こるアメリカは、やはり並大抵の国ではない。
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