15日にスイスが突然フランの対ユーロ上限を撤廃したために、フランを中心にFXにおける各通貨のボラティリティが非常に高くなっている。そのためにアメリカの金融規制当局が、FXへのレバレッジ規制を強化している。
アメリカのFXを規制しているのは、全米先物協会(NFA)という団体だ。ただしこの団体はあくまで自主規制団体であり、この団体を管轄する公的組織として米商品先物取引委員会(CFTC)がある。
NFAは2009年頃からそれまで野放しに近い状態だったアメリカのFX業界に規制を入れるようになり、同一口座における同一通貨の両建て(買いと売りポジションの同時保有)も禁止した。
またレバレッジも規制するようになったが、NFAによるレバレッジ規制は、主に「メジャー通貨」である10種類と、それ以外の通貨に分けて行われている。NFAにおけるメジャー通貨10種類とは、日本円、ユーロ、英ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドル、スイスフラン、デンマーククローネ、スウェーデンクローネ、ノルウェークローネの10種類だ。米ドルは入っていないが、米ドルは機軸通貨であり、またアメリカにとっては自国通貨でもあるので、国内のFX規制に関する分類には入らない別物として扱われる。
そして2009年当時の規制では、メジャー通貨10種類はレバレッジを最大100倍(証拠金は1%)、それ以外の通貨では最大25倍(4%)にしていた。その後レバレッジ規制がさらに強化され、メジャー通貨10種は最大50倍(2%)、それ以外は20倍(5%)になった。
今月15日にスイス中銀がフランの対ユーロ上限を撤廃して各通貨のボラティリティが非常に高くなったため、NFAは2回に分けて一部通貨のレバレッジ規制を強化すると発表した。
現地時間21日の発表では、スイスフランのレバレッジを20倍(5%)、スウェーデンクローネを33倍(3%)、ノルウェークローネを33倍(3%)にするとした。この規制は22日の米国東部時間午後6時(日本時間23日午前8時)から有効となった。
さらに23日には2回目のレバレッジ規制強化が発表され、日本円がレバレッジ33倍(3%)、豪ドルが33倍(3%)、ロシア・ルーブルが5倍(20%)、ブラジル・レアルが11倍(9%)、メキシコペソが16.6倍(6%)になった。この規制は、米国東部時間の26日午後5時(日本時間27日午前7時)に発効する。スイスの発表によって起きたレバレッジ規制強化だが、一番強化されたのはロシア・ルーブルだった。
ちなみに日本では2011年8月から全通貨の取引におけるレバレッジが最大25倍と規制されており、すでにかなり低い倍率に抑えられている。それでもフランの対ユーロ上限撤廃後、フランの必要証拠金をかなり引き上げたFX業者もあった。フランの対ユーロ上限撤廃は、いろいろなところでその影響を見せている。
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