イタリアでは3月4日の総選挙以来、連立政権に向けた各政党の交渉が続いてきたが、2ヶ月半経った今ようやく大詰めを迎えてきた。しかしこの連立交渉が成功しても失敗しても、イタリアの将来には混迷が待っていると言われる。
イタリアでは3月4日に総選挙が行なわれた。この時は上下院同時に投票が行なわれたのだが、定数630の代議院(下院)では、新興政党の「五つ星運動」が227議席を獲得して第1党となった。
そして第2党となったのは、右派政党の「同盟」であり125議席だった。ただし同盟と他の3政党が「中道右派連合」という連合を組んでおり、これらの4党を合わせると265議席になる。中道右派連合が265議席なので、こちらを第1党として報じているメディアも少なからずある。
だが実際には中道右派連合の4政党は隔たりが大きく、まとまって連立政権を組むことは難しかった。そこで3月の総選挙以来2ヶ月余り連立交渉が繰り返されてきた結果、現在では五つ星運動と同盟の連立が一番可能性が高いと見られている。この2党は合わせると352議席の過半数となるため、連立政権として機能できる。
しかしこの2党はどちらも反EU的な政策を掲げているのが問題と見られている。連立政権が成立すれば、新政権は減税や低所得者への支援などイタリアの財政再建を無視した政策を進める方針でいる。
これらの政策が実施されれば、EUが加盟国に課している財政規律を守れなくなる可能性が高い。そのためEUとの対立は深まることが予想されているし、もともと反EU的な考えの政党だけに、イギリスのようにEU離脱に向けた国民投票実施に向けて動くこともありえる。
イギリスが抜けると決まっている今、イタリアはEUの中で経済規模3位の国だ。そのイタリアも離脱するようなことがあれば、EUの将来は相当厳しくなる。
五つ星運動と同盟の連立交渉は、成立するかどうかはまだ分からない状態にある。そしてこの連立交渉が破綻したら、連立政権のメドが立たず再選挙になるという予想が多い。
再選挙になったらイタリアの政治空白が今後もしばらく続くことになり、それもまたイタリアを混迷に向かわせる。五つ星運動と同盟の連立交渉は成功しても失敗してもイタリアの将来には混迷が待っている。そしてイタリアが混迷に陥れば、EU全体やユーロのレートにも大きな影響が出てくる可能性は高い。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。