株式市場にはVIX指数という指標がある。これは別名「恐怖指数」とも呼ばれていて、市場のボラティリティを表わす指数である。この数字が、最近ここ10年でも最低レベルにまで下がってきている
VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所が90年代に考案した指数で、正式名「ボラティリティ・インデックス」の頭文字を取っているので、VIX指数と呼ばれている。これは株式市場、主にアメリカの株式市場のボラティリティを数字で表したもので、これまでのところ0~100程度の範囲で推移している。
ただし株式市場が平常な状態にある時は、10~20程度の範囲を推移する。何らかの突発的材料、特に売り材料となるようなネガティブな材料が出ると、この数字は上がっていく。2011年夏にあった米国債のデフォルト騒ぎの時期は、VIX指数が40前後まで上がった。そして2008年10月のリーマンショック直後の大暴落では、89という史上最高値をつけた。つまり、VIX指数が高ければ高いほど株式市場がハイリスクで不安定な状態にあるというわけだ。
VIX指数は俗に「恐怖指数」とも呼ばれており、投資家の恐怖心の高さを表す指数と言われる。VIX指数が高い時は株式市場が不安定であり、一般的に投資家の恐怖心は高まっていると言える。
そのVIX指数だが、最近好調な米株式市場に裏付けられて、どんどん数字が下がっている。27日にはVIX指数の終値が11.51だった。「VIX指数は平常時には10~20で推移する」とすでに述べたが、その範囲の下限近くまで来ていることになる。21世紀のVIX指数の推移を見ると、ここまで下がったのは前回米株式市場が天井付近まできた、2006~07年しかない。言い換えれば、今は2006~07年と同じくらい、株式市場が好調な状態にある。
しかし、2007年にVIX指数が11前後まで下がった後、何が起こっただろうか?その後夏にはサブプライム問題が表面化し、株式市場や為替市場はそれまでの円安・株高トレンドから一瞬で転換。その後数年程度は円高・株安トレンドになった。またサブプライム問題表面化から1年後の2008年に、リーマンショックが起こる。
ここでは、「今後暴落が起こる」という予言者まがいのことを言っているのではない。VIXが11付近に来たからと言って、また前回の2007年以後のように株式市場が動くと決まっているわけはない。ただ、VIX指数という指数があることと、その数字が現在は2006~07年の米株式市場がかなり好調で、結果的に天井圏にあった時と同じになっている点は、頭に入れておいた方がいかもしれない。
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