回転寿司チェーンを経営するくら寿司が、4日に米NASDAQ市場へ上場を申請したと発表。上場が認められれば資金調達のすそ野が広がるが、最近「いきなり! ステーキ」が米国市場での不振から上場廃止申請を行う方向で調整していると報じられたばかりだ。同じ外食企業の米国上場は上手く行くだろうか?
くら寿司(銘柄コード:2695)は寿司チェーンを経営する企業として、1977年に創業。当初は普通の寿司店だったがその後回転寿司を始め、独自の低価格路線や調理管理システムを武器として業務を拡大。2001年にはJASDAQに上場し、その後は2004年に東証2部に昇格、2005年には東証1部に昇格した。店舗数は順調に伸び、2018年10月末現在で国内外で450店以上を展開している。
そのくら寿司だが、7月4日になって米NASDAQに上場を申請したと発表された。くら寿司は「Kura Sushi USA, Inc.」という子会社を設立してアメリカにもすでに進出しており、現在すでに全米で20店ほどを出店している。
NASDAQ市場は3つに分けられ、最も規模の大きい企業の銘柄が入るのが「グローバル・セレクト・マーケット」、中堅企業の銘柄が入るのが「グローバル・マーケット」、新興企業の銘柄が入るのが「キャピタル・マーケット」となる。今回のくら寿司は、中堅企業が上場する「グローバル・マーケット」への上場を申請した。
とは言え、くら寿司は日本でも順調に株価が上昇しているわけではない。民主党時代の2012年頃までは1,000円台で推移していた同社の株は、2013年以降に上昇が続き2018年6月には上場後最高値となる8,300円台まで上昇。しかしここがピークとなりその後は下落に転じた。
今年になってからはアルバイトの店員がおふざけ動画をネット上にアップする問題も浮上。こういった行為は他の外食チェーンでも行われていたが、くら寿司も例外にはなれなかった。この問題や3月に発表された2019年10月期第1四半期の決算がやや悪かったために、今年になっても下落が継続。6月頭には4,000円近くまで落ち、ピーク時の半分になった。
そして米国市場に上場に成功しても、本業が振るわなかった日本の外食の前例がある。それが「いきなり! ステーキ」を運営するペッパーフードサービスだ。同社はステーキをファーストフード的に気軽に食べられるレストランを経営し、アメリカにも進出。昨年9月にはNASDAQ市場に上場した。だがアメリカでの事業が振るわないために、建て直しを目的として今年秋頃までに上場を廃止すると発表された。
もちろん「いきなり! ステーキ」とくら寿司は同じ外食産業であるというだけで別会社なので、くら寿司が「いきなり! ステーキ」と同じ道を辿ると決まったわけではない。ただアメリカへの進出は一筋縄では行かないのは事実。くら寿司は上場後に事業が軌道に乗り、株価も上昇していくと期待したい。
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