相場には「セルインメイ」という格言がある。直訳すれば「5月に売れ」という意味だ。この格言に科学的根拠はないが、しかしバカにはできない格言でもある。
「セルインメイ」とは、直訳すると「5月に売れ」という意味であることは述べた。株を買っていたり為替をロングしている場合は、5月に売って手じまいするのが良いタイミングだということだ。
これはどういうことだろうか?格言の意味としては、5月には相場が一旦天井をつけて下がる可能性が高いということだ。そこに科学的に証明された根拠はないが、過去のチャートを見るとまんざらデタラメでもないことが分かる。
去年前半のすさまじい円安・株高を覚えているだろうか? 2012年11月の時点では、1ドル=80円程度、日経225平均は8000円程度だった。だが「アベノミクス」の金融緩和のために、わずか半年で1ドル=100円、日経225平均が15000円を超えるほどに上昇した。東京市場の上昇率は世界の株式市場の中でも群を抜いており、「下がる」相場など全く想像できなかった時期だ。
しかし暴落は突然やってきた。5月23日に、日経225平均は突然1143円も下げる暴落を起こしたのだ。これは1日の下落幅としては歴代11位である。その後も日経225平均はしばらくの間下がり続け、6月中旬には一時12000円台まで下げた。
為替レートは日経平均ほどの暴落は起こさず、5月23日にもドル/円レートで前日終値の103円前後から2円程度の安値をつけただけだった。しかしその後しばらく下げが続き、6月中旬には94円台をつけている。昨年は「セルインメイ」の格言通りに「5月」に暴落が起こり、その後数週間調整が続いたのだ。
なお「セルインメイ」と言われているからといって、調整の下げや暴落がいつも5月に起こっているというわけではない。それは年によって4月だったり6月だったりする。前回大幅な円安・株高が起こった年として、2005年後半がある。日本はまだ小泉政権の時代だった。この時も2005年後半に大きく円安・株高に振れた後、2006年春に調整の円高・株安が起こった。この時は、4月下旬から6月上旬くらいにかけてゆっくりと調整している。
なぜ相場はこのような動きをするのか?すでに述べたが、「セルインメイ」は科学的に証明されたわけではないので、確実な説明はない。しかし有力な説として、決算のために5月に一旦手じまい売りをする海外ファンドがかなり多いというものがある。実際に決算売りをしなくても、「5月に売ってくるファンドが多いかもしれない」という通説が広まっていれば、それだけ売り材料となる。
昨年は5月23日に株式が暴落したが、その前日までそんな気配は微塵も存在していなかった。むしろ高騰を続ける日本株を見て、ネット上では「セルインメイ」を単なる笑い話としか考えていないような書き込みも多くあった。しかし23日に、暴落は現実にやってきたのだ。
そして2014年も、もうすぐ「セルインメイ」の5月がやってくる。これから投資をするなら、この言葉は常に頭に入れておいた方がいいだろう。
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