今週になって各国の長期金利が上昇している。
先週末にムーディーズが米国債を格下げしたことなどを理由に、今週になって日米などの長期金利や超長期金利が上昇。米長期金利は21~22日に4.6%をつけた。米長期金利の上昇は株式市場にとって売り材料となり、21日のNY株式市場は大幅下落。ダウ工業平均は市場前半には前日終値より200~300ドル安い水準で推移した後、22日午前2時頃から急落して816ドル安で終了した。
今日の展望
今日は午後8時半にECB理事会の議事要旨が公表されます。
前日のNYダウは114ドル安で終了したものの、この日の東京株式市場では日経225平均は61円高の37,590円でスタート。しかし今週になって超長期金利が上昇していることなどを材料に前場から後場にかけて軟調な動きが続き、終値は331円安の37,298円だった。夕方以降の先物はしばらくの間主に37,200~300円で推移していたが、22日午前2時過ぎに米国20年債の入札が不調と報じられたことで米長期金利が急騰。同時に日経225先物も数百円急落して37,000円を割った。
すでに述べたように今週に入って日本の国債利回りが上昇しており、それが円買い材料となっている。21日朝方には1ドル=144円台前半にあった米ドル/円は、午前中から円高に動き正午前には144円を割った。その後は夕方から夜、そして22日未明にかけて143円台後半で推移。そして22日午前7時頃に日米財務相会談が終わり、「為替は議論されなかった」と発表されたことで円が60~70銭急落したが、2~3時間後までに発表前の水準に戻った。
4月中旬以降はビットコインの堅調な動きが続いており、今週になって米長期金利が上昇するとそれがまた買い材料となった。21日日中は1,540万円付近で大きな動きがなかったビットコインは、夜になって多少乱高下した後、22日未明から午前中にかけて上昇して1,590万円をつけた。円高が進行しているため円建てでは最高値とならなかったものの、米ドル建てでは11万ドルを超えて今年1月につけた最高値を更新した。(注:チャートは米ドル表記です)
21日朝方に1ポンド=193円40銭だったポンド/円は、午後までに192円台まで円高・ポンド安が進行。そして午後3時には英4月CPIが発表され、予想の前年同月比+3.3%を上回る+3.5%だった。予想より高いCPIを受けてポンドは小幅ながら上昇。その後は夜から22日未明にかけて193円を挟んだ動きが続いた後、午前7時頃に日米財務相会談で為替が議論されなかったと発表されたことで193円50銭まで円安に動いた。
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