13
May

週明けのNY株式市場が暴騰

user 著者 鳥羽賢

12日のNY株式市場は大幅高となった。

米中貿易合意を好感

週末にスイスで米中貿易協議が開催され、両国の代表者が12日午後4時頃に共同声明を発表。米中がかけている関税をそれぞれ115%ずつ、90日間一時停止すると発表された。この合意内容によって世界的な貿易戦争と景気後退リスクが大幅に後退し、その後の金融市場では円安と株高が進行。NY株式市場ではダウ工業平均が序盤から約1,000ドル高い水準で推移し、終値は1,160ドル高だった。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの4月消費者物価指数が発表されます。

日本225(円)

米中合意で38,000円回復

先週金曜のNYダウは119ドル安で終了し、その流れから週明けの日経225平均は194円高の37,697円からスタート。前場には下落して一旦37,400円台をつけたが後場になると切り返し、終値は141円高の37,644円だった。そして午後4時頃には米中が共同声明を発表し関税を大幅引き下げと述べたことで、先物が数百円急騰して38,000円を超えた。その後も上昇は止まらず、13日未明には一時38,700円台をつけた。

米ドル/円

148円台まで円安に

米ドル/円は週明け12日日中は大きな動きがなく、1ドル=146円付近で横ばい。そして午後4時頃に米中が関税の115%引き下げを発表したことで、世界経済への懸念が大幅に後退。懸念後退によってリスク選好姿勢が広がり、直後に147円を超えて円安になり、さらに数時間後には148円をつけた。その後は148円台で落ち着き、一時は148円50銭をつけたが13日午前中にはやや円高に動いている。

3,200ドル台まで下げる

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。先週を3,330ドル付近で終えたNY金は、週末の米中貿易協議の結果への期待を受け週明け12日は50ドルほど安い水準からスタート。日中は大きな動きがなかったが、午後4時頃に関税引き下げが発表されると米ドルの急騰と逆に3,200ドル台前半まで急落。その後は夜から13日未明にかけて同じ水準に留まった。

WTI原油

需要堅調見通しで63ドル

6月から産油国が4・5月に続き増産をすると発表されたため、5月上旬に原油価格は一時55ドル付近まで下落。しかしその後は反発が続いている。週明け12日の日中には61ドル台前半で推移していたNY原油だが、米中貿易合意が発表されると今後の需要が堅調に推移するとの観測から63ドルまで急騰。その後もしばらくは上昇し数時間後には63.5ドルをつけたものの、夜以降に下げに転じ13日未明には61ドル台まで後退してきた。

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