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Oct

英減税一部撤回で地合転換

user 著者 鳥羽賢

3日に英政府が減税案の一部を撤回した。

長期金利は下がりNY株暴騰

9月23日に英政府が発表して金融市場を動揺させた大規模減税案だが、3日には最高税率を45%から40%に引き下げる部分を撤回。この発表を受けて債券市場では長期金利が下落。金利安のためNY株式市場の地合が変わり序盤から買いが殺到し、ダウ工業平均は765ドルの大幅高で終了して29,000ドルを回復した。

今日の展望

今日は午後0時半にオーストラリアの政策金利が発表されます。

日本225(円)

安寄り後反発

景気後退懸念が消えずに前日のNYダウは500ドル安で終了し、その流れから3日の東京市場では日経225平均が159円安の25,778円で寄り付き。前場に25,600円台まで下落した。しかし最近の下げを受けて午前10時頃から買いが多く入り、前場終了までに数百円上昇して26,000円を回復。後場は26,000円台を維持し、終値は278円高の26,216円だった。夕方以降の先物は英減税一部撤回による地合改善を受け夜から4日未明にかけて大きく上昇した。

ポンド/円

ポンドの反発が続く

3日午前中のポンド/円は161円付近で横ばい。だが午後になって減税案の一部撤回が確定すると、2円ほど急騰し一旦163円をつけた。その後一旦は162円付近まで後退したものの、ポンド買い戻しの地合は変わらず夜から4日未明にかけて緩やかながら円安・ポンド高が継続。4日朝方までに163円台後半に到達し、9月23日の英減税発表前の水準を越えて22日の日銀介入前の水準まで戻ってきた。

金利低下で1,700ドル回復

先週まで多くの国で長期金利が上昇したことで、金利を生まない資産である金の相対的価値は低下。NY金は28日に2020年4月以来の安値となる1,610ドル台まで下落した。しかし今週になり金利が低下に転じると、金の地合も変わった。NY金は3日日中から夕方にかけて1,660ドル台で推移していたものの、午後11時に発表された米経済指標が予想を下回ったことで今後の利上げ減速見通しが高まり、直後に20ドル急騰。その後もしばらく金高が続き、4日未明には一時1,700ドルを回復した。

豪ドル/円

本日豪政策金利発表

豪中銀が4日午後0時半に政策金利発表を予定しており、今回は0.5%利上げをして2.85%にすると予想されている。政策金利発表前となった3日の豪ドル/円は、全体的な円安地合を受けて日中から夜まで一貫して円安・豪ドル高が進行。3日朝方は93円からスタートしたレートは、緩やかながら豪ドル高が続き4日午前3時過ぎには94円30銭に到達。だがそこで上昇は止まり朝にかけて94円台に留まった。

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