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18
Oct

英のEU離脱問題が進展

user 著者 鳥羽賢

17日に英とEUが離脱問題で合意した。

今後は英議会の承認が焦点

今月末のEU離脱に向けて離脱案についての協議を続けてきた英とEUだが、17日になって合意ができたと発表された。これでEU離脱問題は一歩進んだことになる。今後は英議会の承認を得なくてはならないが、前メイ政権でも離脱案の承認は得られず終了しているため、かなり難航すると予想されている。議会の承認が得られないなら「合意なき離脱」も視野に入ってくる。

今日の展望19日の午前2時45分から英中銀のカーニー総裁の発言があります。

日本225(円)

前日の高値を維持

前日は今年の最高値を更新した日経225平均だが、17日になると前日の高値を維持する程度に留まった。前日のNYダウは23ドル安と下落。この日の寄り付きは21円安の22,451円で、その後も目立った動きはなく上下数十円程度の小さいレンジで推移。終値は寄り値と全く同じだった。午後6時過ぎには英とEUが離脱案で合意したと発表され一時は22,600円を超えたものの、議会通過の不透明さから数時間後には元の水準まで下落した。

ポンド/円

合意による上昇は一時的

すでに述べたように、17日午後6時過ぎに英とEUが離脱案で合意したと発表した。朝方から夕方頃まで139円台に留まっていたポンド/円だが、合意が発表されると5ヶ月ぶりの高値となる141円台まで急騰。しかし直後に英野党から「離脱案を支持しない」との発言があり、英議会での承認が見通せなくなったためにすぐに139円台まで反落。その後は18日未明まで緩やかなポンド高が続いた。

WTI原油

原油在庫増も価格は上昇

米エネルギー情報局(EIA)が17日に週間原油在庫を発表。予想の前週比250万バレル増に対し、発表は930万バレル増とかなり増加幅が大きかった。一方でガソリン在庫は、予想が前週比140万バレル減、結果が260万バレル減だった。この統計やEU離脱に関して合意できたことによるリスク選好姿勢の拡大により、夜以降はNY原油が上昇。日中は53ドル付近で推移していた価格は、18日未明には54ドルまで上昇した。

米ドル/円

米経済指標は全体的に低調

17日夜には米経済指標が多く発表された。その1つ・9月住宅着工件数は、予想の年率換算132万件に対し、発表は125万6000件だった。また9月鉱工業生産は、予想が前月比-0.2%、結果が-0.4%だった。予想を上回る指標もあったものの、全体的に見ると低調な発表。日中は108円台後半に留まっていた米ドル/円は、これらの発表から夜には数十銭下落。その後は18日朝まで108円60銭付近で上下が続いた。

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