27
Jan

米金利据え置き後にリスク回避が広がる

user 著者 鳥羽賢

米政策金利が据え置きと発表され、リスク回避姿勢が広がった。

今日から日本は3連休

18日午前3時に米FRBが政策金利を発表し、利上げは見送られた。これを受けて世界経済に対する懸念が広がり、18日の日本やアメリカなど世界各国の株式市場では売りが広がった。為替市場でも一時円高・米ドル安が進行したが、18日夕方以降に米ドル高に切り返している。21日から日本はシルバーウイークの3連休となり、株式・先物市場が休場となる。

今日の展望

今日は午後11時にアメリカの8月中古住宅販売件数が発表されます。

日本225(円)

連休前の手じまい売りで下げる

連休前となった18日の国内株式市場は、連休前に一旦手じまいをする動きが広がり軟調。またFRBが金利を上げなかったことによる、世界経済への懸念も売りにつながった。18,275円と前日より150円程安く寄り付いた日経225平均は、場中にさらに売られた。結局18,000円は守ったものの、終値は362円安の18,070円だった。夕方以降の先物は欧米株式市場の下げから続落し、19日朝までには日経225先物が17,700円付近に下げた。

WTI原油

世界の需要懸念で売り

先週の序盤から中盤にかけて、NY市場の原油価格が47ドル台まで高騰。背景には米原油在庫が減少したことなどがあった。しかし金曜になって、FRBの利上げ見送りから世界的な株安という一連の流れを受け、世界的な需要懸念が台頭。この日はアメリカの石油掘削リグ稼働数が発表され前週比8基減だったが、この指標も原油の買いにはつながらなかった。

天然ガス

冷房需要減で下げる

アメリカで今後2週間の気温が下がるという予報が出たため、今後の冷房需要が落ち込む見込みになった。それを受けて天然ガスは軟調。また原油と同様の世界的な需要懸念も、売りにつながった。天然ガスは100万BTU=260セントを割り、6月以来3ヶ月ぶりの安値に沈んだ。

カナダドル/円

カナダの8月CPIは良好

18日の日本時間午後9時半に、カナダの8月CPIが発表された。8月CPIは前年同月比で予想通りの1.3%上昇、またコアCPIは同じく前年同月比で2.1%上昇と良好だった。カナダは先進国の中ではデフレ傾向になっていない数少ない国の1つである。この指標は予想通りとあって発表直後にカナダドルは反応しなかったが、その後19日朝にかけてNY株式市場の下げなどを受けカナダドル/円が90円70銭付近まで売られた。

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