11
Nov

米政府閉鎖の終了期待でNY株反発

user 著者 鳥羽賢

週明け10日はNY株式市場の地合が回復した。

上院が予算案の動議可決

10月1日から続いている米政府機関の閉鎖だが、先週末9日に米上院が新たな予算案採決のための動議を可決した。これによって新しい予算案が少なくとも上院で可決されるとの見通しが高まり、米政府機関閉鎖解除への期待が広がった。米政府機関閉鎖終了への期待から週明けのNY株式市場は地合が回復し、ダウ工業平均は前半にやや下落したが後半に上昇して381ドル高で終了した。

今日の展望

今日は午後4時にイギリスの10月失業率が発表されます。

日本225(円)

大幅高で先物は51,000円回復

すでに述べたように週末中に米上院で予算案採決に関する動議が可決されたことで米政府機関閉鎖終了への期待が高まり、週明けの株式市場は地合が回復した。先週は週足2,135円安だった日経225平均だが、週明けは369円高の50,645円からスタート。前場中に51,000円近くまで上昇し、後場になると高値で安定推移して終値は635円高の50,911円だった。夕方以降の先物は続伸して51,000円を回復し、11日未明にはさらに100~200円ほど上昇した。

米ドル/円

米政府機関閉鎖終了期待で米ドル高

週末に米上院が予算案採決に関する動議を可決できたことで米政府機関閉鎖終了への期待が高まり、週明けの為替市場では米ドルが買われた。先週を1ドル=153円40銭で終了した米ドル/円は、週明け朝方は上窓を開けて153円70銭付近からスタート。その後も午前中から米ドルが買われて154円を回復した。この日は米経済指標の発表はなく、午後から夜、そして11日未明にかけて主に154円~同20銭のレンジで推移した。

米利下げ観測受け100ドル超上昇

先週発表された米経済指標に予想を下回るものが多かったことで、FRBによる早期追加利下げ観測が高まり金利を生まない資産である金の相対的価値が高まった。先週を4,000ドルで終えたNY金は、週明け10日は午前中から上昇。夜には4,100ドルを回復したがそれでも金買いは止まらず、11日未明から午前中にかけて続伸している。

エヌビディア

中国懸念後退し5%超高

10日のNY株式市場開始前に、米が中国に対する関税を10%引き下げ、中国も米の農産物に対する報復関税を停止することが発表された。先週を188.15ドルで終えていたエヌビディア株は、中国懸念が後退したことで週明け10日は序盤から上昇。場中にも買われて200ドル回復寸前まで入ったが200ドルは超えられず、終値は5.8%高の199.05ドル。時価総額は4兆8500億ドル弱だった。

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