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Jun

米利下げ期待が一時後退

user 著者 鳥羽賢

25日のFRB幹部の発言から利下げ期待が後退した。

パウエル議長が講演

ここ1ヶ月ほどFRBの利下げ期待が高まり、米ドル安とNY株高が続いてきた。しかし25日になると、セントルイス連銀のブラード総裁が「7月に0.5%の利下げを行う必要はない」と発言。市場は7月の利下げを織り込みつつあるものの、利下げ幅が0.25%に留まるとの見通しから発言後に米ドルは上昇しNY株は下落。またパウエル議長も講演し、これまでと同様に近い将来に利下げがあることを示唆した。

今日の展望今日は午前11時にニュージーランドの政策金利が発表されます。

日本225(円)

円高とともに下落

前日のNY株式市場はダウが8ドル高とほぼ横ばい。しかし為替がやや円高に動いたため、この日の日経225平均は48円安の21,238円からスタートした。そして午前10時以降には、米長期金利の低下などを受けて円高がさらに進行し米ドル/円は106円台に。円高のために日経225平均も場中は下げが続き、一時は21,100円に近付き終値は92円安の21,193円だった。

米ドル/円

一時は昨年4月以来の106円台

すでに述べたように、25日午前中に米長期金利が低下したことなどから米ドルが一段と下落。正午過ぎには昨年4月以来となる106円台をつけた。そのまま107円前後で夜まで推移していたものの、夜過ぎにはセントルイス連銀のブラード総裁が「7月に0.5%の利下げを行う必要はない」と発言し、これまでの過剰な利下げ期待が後退。米ドルが数十銭ほど急騰し、そのまま107円台前半で26日朝まで推移。

高値更新後反落

米利下げ期待による金買いは25日午前中も続き、24日夜には1,410ドル付近にあったNY金は未明から午前中にかけて上昇。昼過ぎには1,440ドルに近付き、2013年以来の高値を更新した。だがその後は上昇の勢いが衰え、夜まで1,430ドル台で推移。そして夜にセントルイス連銀総裁の発言から利下げ観測が後退すると、これまでの反動から金売りが増えて26日朝までに1,410ドル台まで後退した。

ビットコイン(日本円)

上昇止まらず130万円に接近

4月以来上昇が続いているビットコインだが、この日も止まらなかった。金とともに逃避資産としてリスク回避時に買いが集まるビットコインは、金価格が下落した26日未明になっても上昇。25日朝には110万円台後半にあった価格が、特に26日になってから大きく上昇し朝には130万円に近付いた。

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