23日のNY株式市場は米中首脳会談の決定が好材料となった。
23日になって、トランプ大統領と習主席の米中首脳会談が、30日に韓国で開催されると確定した。最近はトランプ大統領が対中追加関税を発表するなど緊張感が高まっていた米中関係だが、首脳会談で緊張緩和に向かうとの期待が拡大。この日発表された米住宅指標は予想と同じ数字だったが米中首脳会談が買い材料となり、序盤は一時マイナス圏に沈んだダウ工業平均は中盤以降に上昇して終値は144ドル高だった。
今日の展望
今日は午後9時半にアメリカの9月消費者物価指数が発表されます。午後10時45分にアメリカの10月製造業・サービス業PMIが発表されます。
米政府が米ソフトウェアの対中輸出規制を検討していると報じられたことが売り材料となり、前日のNYダウは334ドル安で終了。その流れからこの日の東京株式市場も軟調な展開となり、日経225平均は441円安の48,866円で寄り付き。直後に48,400円付近まで下がり、前日終値からの下げ幅は約900円になった。その後数百円反発したものの後場に再度48,400円付近まで下がる軟調な展開で、終値は666円安の48,641円だった。
今週21日に高市政権が成立したことで、今後財政赤字が拡大するとの懸念から21日から22日にかけて円安が進行。23日も午前中は円安に動き午後までには1ドル=152円台後半になった。しかしその後は減税などの政策が先送りされる可能性が高まったことで円安は一服。午後11時には米9月中古住宅販売件数が発表され予想通りの年率換算406万件だったが、レートは反応せず24日未明も152円台後半に留まった。
ブラジルの生産地で最近降雨が少ないためコーヒーの収穫量に影響が出るとの懸念が広がり、ここ1~2週間コーヒー価格が上昇。23日の市場開始時は4.2ドルだったNYコーヒーは開始後上昇して4.35ドルを超え、今年2月につけた史上最高値に接近した。しかしその後、今後は降雨があるとの予想が出たことで下げに転じ、この日の終値は始値を下回る4.1ドルだった。
テスラが日本時間の23日早朝に7~9月期決算を発表し、売上高は前年同期比12%増の281億ドルで過去最高。しかし純利益は同37%減の13億7000万ドルで、EPSは予想を大きく下回った。前日を438.97ドルで終了した同社の株は、純利益が予想を下回ったことから23日のNY市場序盤に一時5%以上下落。だが中盤から終盤にかけて反発し、終値は2.3%高の448.98ドルだった。
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