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17
Mar

米中貿易戦争の回避に期待

user 著者 鳥羽賢

15日には市場で米中貿易戦争の回避期待が高まった。

回避期待を受けNYダウは139ドル高

15日は中国の一部メディアが、中国の劉副首相とアメリカのムニューシン財務長官やライトハイザー通商部代表と電話で会談し、貿易問題で一定の進展があったと報じた。この報道を受けて市場では米中貿易戦争の回避期待が高まり、NY株式市場のダウ工業平均は139ドル高で終了した。しかし来週には21~22日に欧州首脳会議が開催され、イギリスのEU離脱延期を認めるかどうかの採決が行われる予定となっており、楽観はできない。

来週月曜の展望来週月曜は午後11時にアメリカのNAHB住宅市場指数が発表されます。

日本225(円)

日銀発表には反応なし

英EU離脱は延期が濃厚となってきたことから、離脱懸念が後退しこの日の東京株式市場は堅調。日経225平均の寄り付きは89円高の21,376円で、その後前場には21,400円を超えて21,500円まで上昇した。そして正午頃には日銀が金融政策を発表したものの、予想通りの据え置きとあって株式市場はあまり反応せず。後場になると多少下落し、終値は164円高の21,451円だった。

WTI原油

米経済指標などからやや乱高下

最近になって昨年11月以来の高値を回復したNY原油は、15日も日中から夕方にかけて緩やかに上昇し、59ドルに近付いた。しかし夕方以降は下落に転じ、また夜に発表されたアメリカの各種経済指標で悪い数字が多かったことから、夜には一時57ドル台後半まで下落。だがこの日発表の米国内石油掘削リグ稼働数が減少していたことなどを材料にその後リバウンドし、58ドル台半ばで今週を終えた。

米ドル/円

日中と夜の2回下げる

15日早朝には111円70銭付近にあった米ドル/円は、午前中に上昇し一時は112円に接近。しかしその後「北朝鮮がアメリカとの非核化協議停止を検討」と報じられたため、数十銭急落した。それから夜までは111円70銭付近に留まっていたものの、夜に発表された3月NY連銀製造業景気指数など複数の米経済指標が全体的に低調な数字。これらの発表から一時111円40銭まで下がり、そのまま大きなリバウンドはなく16日朝まで推移。

NZドル/円

テロ事件にも関わらず安定

すでに多く報じられているが、日本時間の15日午前中にNZのクライストチャーチで銃乱射テロ事件が発生。これまで49人の死亡が伝えられる大惨事となった。15日朝には76円40銭付近にあったNZドル/円だが、テロ事件にはあまりレートは反応せず安定した動きが継続。多少の上下はあったものの、16日朝まで76円30~60銭付近で小幅推移したまま今週を終了した。

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