11日になってアメリカのインフレ懸念が高まった。
11日夜に発表された米6月PPIは、予想の前年同月比+3.2%に対して発表は+3.4%だった。この指標を受けてアメリカのインフレが今後進行するとの見通しが広がり、利上げ加速予想が拡大。米ドルは特に11日夜以降に大きく上昇し、米ドル/円は1月以来半年ぶりとなる112円台をつけた。
今日は午後8時半にECB理事会の議事要旨が公表されます。午後9時半にアメリカの6月CPIが発表されます。
米トランプ政権が11日早朝に中国に対して2000億ドル規模の輸入品に追加関税をかける用意があると発表したことから、株式市場の地合が悪化。日経225平均は194円安の22,002円からスタート。そして前場には米中貿易戦争懸念から大きく下げ、一時は452円安の21,744円まで下落。しかしその後は特に追加の悪材料もないことからリバウンドし、終値は264円安の21,932円だった。
すでに述べたように、11日夜に発表された米6月PPIが予想を上回る数字だった。さらにその後発表された米5月卸売売上高も予想を大きく上回る前月比+2.5%と好調。そして米債利回りが上昇したこともあり、11日日中から夜にかけて111円付近で横ばいだった米ドル/円は、夜以降に111円のレジスタンスラインを超えて大きく上昇。12日朝には1月以来6ヶ月ぶりとなる112円台をつけた。
11日夕方に発表されたトルコの5月経常収支は、赤字額が予想を上回る58億9000万米ドルだった。またエルドアン大統領が娘婿を要職につけたことからくる政権不安や、この日夜以降の米ドル高を受け米ドル/トルコリラは大きく上昇。2005年のデノミ以来のリラ最安値となる1ドル=5リラまでリラ安になった。トルコリラ/円も一時1リラ=22.4円まで下げ、再安値に迫った。
リビアでこれまで閉鎖されていた4ヶ所の輸出港が、11日になって再開したと報じられた。またサウジアラビアの6月産油量が増加していたとの統計も流れ、これらを材料のこの日のNY原油は大幅下落。日中から夜にかけて73ドル台で推移していたが、夜以降は下落し12日朝までに70ドル台と5%近くの大きな下げとなった。
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