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Dec

米FOMCは3回連続の利下げを発表

user 著者 鳥羽賢

11日午前4時にFOMCが0.25%の利下げを発表した。

発表後はNY株高、米ドル安が進行

11日午前4時に米政策金利が発表され、大方の予想通り0.25%の利下げが発表されて政策金利は3.5~3.75%とされた。これでFOMCの利下げは3回連続となる。同時に発表された声明では、今後の利下げはデータや雇用とのリスクバランスを慎重に評価した上で決定されると述べられた。声明やパウエル議長の会見内容が今後の追加利下げに含みを持たせるものと受け止められ、発表後は米ドルが下落しNY株式市場は上昇。ダウ工業平均は497ドル高で終了した。

今日の展望

今日は午後5時半にスイスの政策金利が発表されます。午後8時にトルコの政策金利が発表されます。

日本225(円)

朝方の高値を維持できず

為替市場で円安が進行したことなどを材料に前日夜から10日未明にかけて先物が51,000円近くまで上昇。その流れからこの日の東京株式市場では日経225平均は223円高の50,878円で寄り付き、直後に51,000円を回復した。しかし高値警戒感からすぐに売りが増え、前場中に高値から700円以上急落して50,300円台に。その後は前場の残り時間から後場にかけて緩やかに反発し、終値は53円安の50,602円だった。

米ドル/円

FOMC発表と会見後に米ドル下落

10日朝方には1ドル=156円80銭付近だった米ドル/円は、日中は大きな動きがなく156円70~90銭で推移。夜からFOMC発表までには、利下げ発表見通しや発表された米雇用指標などを材料に数十銭円高・米ドル安が進行した。そして予想通り利下げが発表されたものの、この発表に対しては一瞬米ドルが下落したのみですぐに元の水準に戻った。だがその後のパウエル議長の会見で追加利下げに含みを持たせた発言があったため、米ドルが急落して155円台をつけた。

カナダドル/円

加政策金利は据え置き

カナダドル/円は10日朝方に1加ドル=103円30銭にあったが、午前中に円高・カナダドル安が進行。その後は午後11時45分の加政策金利発表まで主に103円10~20銭の狭いレンジで推移した。そして発表された政策金利は予想通り2.25%のまま据え置きで、同時に発表された声明では「現在の政策金利はほぼ適切な水準にあると考える」などの文言があった。発表後には20~30銭円高に動いたが、すぐに切り返して11日未明は103円を挟んだ上下が続いた。

連日の史上最高値更新

日米などの財政不安やFRB利下げ見通しなどを材料に金価格の上昇が続いているが、同時に銀価格も上昇している。12月9日には史上初めて60ドルを突破した。そして10日日中から夜、そしてFOMC発表前は61ドル付近で大きな動きがなかったものの、利下げが発表されパウエル議長の会見が行われた後に急上昇。62ドルを突破して連日の最高値更新となった。

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