11日夜に米6月CPIが発表された。
11日午後9時半に米6月CPIが発表され、予想を0.1ポイント下回る前年同月比+3.0%だった。インフレ指標が予想を下回ったことで、FRBによる9月利下げ確率見通しがさらに高まった。この統計発表後に債券市場では米長期金利が上昇し、為替市場では日銀の介入と思われる動きも含め急激な円高が進行した。利下げ見通しの高まりにも関わらずNY株式市場に大きな動きはなく、ダウ工業平均は32ドルの小幅高で終了した。
今日の展望
今日は午後9時半にアメリカの6月卸売物価指数が発表されます。
前日のNYダウは429ドル高と大幅上昇し、同時に日経225先物も11日早朝には42,500円の史上最高値をつけた。その流れから11日の東京市場では日経225平均が512円高の42,343円と史上初めて42,000円台でスタート。場中も前場に多少の下げがあったものの大きく崩れず42,000円を維持し、終値は393円高の42,224円だった。夕方以降の先物はしばらく高値を維持していたが、午後9時半の米CPI発表後に円高とともに下げ12日朝までに1,000円ほど暴落した。
米6月CPIの発表待ちとなった11日日中の米ドル/円は、1ドル=161円台後半で小動き。そして午後9時半に発表された指標はすでに述べたように予想を下回る3.0%だった。この統計発表直後に1円ほど円高になり、さらに午後9時42分頃から一段と急激な円高の動きが観測された。この円高は日銀の介入だったとの報道が複数流れている。午後10時頃には一時157円台まで円高になったものの、その後反発して12日未明は主に158円台後半で推移した。
11日夜の米6月CPI発表後の急激な円高は米ドル/円以外のクロス円通貨にも波及した。11日朝方に1ユーロ=175円だったユーロ/円は、日中は緩やかな円安・ユーロ高が続き米CPI発表前には175円40銭をつけて最高値を更新した。そして米CPIが発表されると直後に円が急騰し、午後10時頃までには4円近く円高に動き171円台をつけた。その後リバウンドして12日未明には172円台半ばで落ち着いた。
米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。11日朝には2,370ドル台前半にあったNY金は、日中は緩やかに上昇。そして2,380ドル付近で米CPI発表を迎え、発表後はFRBの9月利下げ見通し台頭で金利を生まない資産である金の価値が急騰。金価格は2,400ドルを大きく突破し、一時は2,420ドルをつけて史上最高値にほぼ並んだ。
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