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19
Oct

来週はEU離脱問題に焦点

user 著者 鳥羽賢

来週はEU離脱問題が正念場を迎える。

英議会の承認か延期要請か

今週は英のEU離脱で英とEUが合意し、一歩前進した。しかし来週には、離脱案について英議会の承認を得なくてはならない。英議会は19日までに問題が解決しなければ、ジョンソン首相がEUに対して離脱延期を要請することを義務付ける法案をすでに可決。ただし強硬離脱派のジョンソン首相は拒否する構えも見せている。どのような展開にせよ、来週はEU離脱問題で市場が大きく動くことが予想される。

来週月曜の展望来週月曜は午前8時50分に日本の9月貿易統計が発表されます。

日本225(円)

中国統計発表で一時上昇

前日のNYダウは24ドル高と小幅上昇。その流れからこの日の日経225平均は77円高の22,528円からスタートした。前場はしばらく22,500円台で推移していたが、午前11時に発表された中国の統計は、GDPは弱かったものの9月鉱工業生産が予想を上回った。この統計発表を受け一瞬だけ22,650円近くまで上昇したが、すぐに下落に転じ後場には22,500円付近で横ばい。終値は40円高の22,492円だった。

ポンド/円

利上げ発言でややポンド高

ポンド/円は18日日中は139円台半ばで小動き。そして夕方頃になると、英中銀の副総裁から「EU離脱が円滑に行けば利上げもありえる」との発言があった。英中銀副総裁による利上げ発言を受け、夕方以降はポンドが堅調。ただし離脱問題で議会が承認しないとの懸念は残っており、大きな上昇にはならず140円を少し超える水準までの上昇に留まった。

ユーロ/米ドル

2ヶ月ぶりの高値

EU離脱問題に進展が見られることから、最近はユーロの堅調な動きが続いている。18日朝方から夕方頃まで1.112付近で横ばいだったユーロ/米ドルは、英議会による離脱案の承認期待を受け夕方以降に上昇。19日朝までには1.116を超え、8月以来約2ヶ月ぶりのユーロ高・米ドル安水準となった。

WTI原油

一時上昇もその後下落

NY原油は18日朝方には53ドル台後半にあり、そのまま午後まで同じ水準に留まった。しかし夕方頃からユーロ高・米ドル安が進行したために、NY市場の原油に割安感が出て買いが増え上昇。夜には54ドル60セントまで上昇したが、その後は世界経済の後退懸念からNY株式市場と同様原油にも売りが広がり、19日朝までには53ドル台まで戻ってきた。

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