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日銀発表後に円が急落

26日に日銀が金融政策を発表した。

市場は円を大量売り

26日に日銀が金融政策を発表し、円安を止めるために何らかの対策が出るとの一部の予想に反して政策は完全据え置きだった。またその後の会見で植田総裁が普段通り「今後も緩和を続ける」と発言したことで、日銀発表前に1ドル＝155円台後半だった為替はその後急激に円安が進行した。そのような状況だが26日のNY株式市場は比較的堅調な動きとなり、ダウ工業平均は153ドル高で終了した。

来週月曜の展望

来週月曜は午後9時にドイツの4月消費者物価指数が発表されます。

日本225（円）

円安受け先物高

日銀発表前となった26日前場の日経225平均は前日終値付近で小動き。そして昼休み中に発表された金融政策はすでに述べたように据え置きで発表後は為替が円安に動いた。円安は日本株にとっては基本的には買い材料となるため、昼休み中の先物が上昇し後場は主に38,000円付近で推移。終値は306円高の37,934円だった。夕方以降の先物も円安が続いたために今週終了時までに数百円上昇した。

米ドル/円

日銀発表後2円以上円安に

26日午前中の米ドル/円は日銀発表前の様子見ムードで、1ドル＝155円60銭付近で横ばい。そして正午過ぎに日銀が据え置きを発表すると、156円を超え34年ぶりの円安水準を更新した。午後3時半からの植田総裁の会見で今後も緩和を続けるとの発言があったため一段と円安になったが、午後5時頃には一瞬だけ1円以上円高に動いてすぐに戻る乱高下を見せた。その後も円安は止まらず157円を超え、このチャートにはないが今週終了間際には158円を超えた。

ユーロ/円

史上最高値に近付く

日銀発表後の円安は米ドル/円だけではなく他のクロス円ペアでも同様だった。26日午前中は1ユーロ＝166円80銭付近で推移していたユーロ/円は、発表後に円安・ユーロ高が進行。167円、168円とどんどん円安になり、169円付近で今週を終えた。2002年のユーロ正式発足以降の最高値は2008年の170円なので、その水準に近付いている。

アルファベット

時価総額2兆ドル突破

Googleの運営会社であるアルファベットが25日のNY株式市場終了後に1～3月期の決算を発表。売上高は前年同期比15.4％増の805億ドルで市場予想を上回り、純利益は前年同期比57％増の236億ドルという良好な内容だった。前日を156ドルで終えた同社の株は、良好な決算を受けて26日は序盤から高騰。一時は12％高の174.71ドルをつけ、終値は10.2％高の171.95ドル。同社として初めて時価総額2兆ドルを超えた。