27
May

日銀植田総裁が利上げ継続発言

user 著者 鳥羽賢

27日朝方に日銀の植田総裁が発言した。

発言後は円が急騰

27日朝方に日銀の植田総裁が日銀本店で挨拶を行い、その中で「経済・物価情勢の改善に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と利上げを続けていく姿勢を示す発言を行った。この発言によって円が急騰し1ドル=142円に接近した。そのような状況だが26日月曜は米国がメモリアル・デーの祝日であり、NY株式市場は休場した。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの4月耐久財受注が発表されます。

日本225(円)

関税延期で地合改善

先週金曜夜にトランプ大統領がEUとAppleへの新たな関税を発表したため、懸念が拡大してNYダウは256ドル安で終了。しかし週末中にEUへの関税発動が延期と発表されたことで、週明けの東京株式市場の地合は好転した。日経225平均は先週比49円高の37,209円で寄り付き、場中は前場から後場にかけて上昇。終値はこの日の高値となる371円高の37,531円だった。

米ドル/円

主に142円台で上下

先週を1ドル=142円50銭付近で終えた米ドル/円は、週明け26日はほぼ同じ水準から始まったものの、EUへの関税延期発言を受けて朝方に143円まで急騰。しかし関税に対する懸念は残り、その後は142円30銭まで下がり、午後になるとまた円安に動くなど142円台で推移。そして27日朝方に日銀植田総裁が利上げ継続発言を行うと、円が急騰して一時は142円10銭台をつけた。

ビットコイン

週明けに11万ドルを回復

先週23日夜にトランプ大統領が新たな関税を発表したことで、それまで1,600万円だったビットコインは数時間後には1,530万円まで下落。週末には1,530~1,560万円のレンジで推移した後、関税の延期が発表されたことを材料に26日朝方に20~30万円急騰。その後は27日午前中まで1,540~1,570万円に留まった。また米ドル建てで見ると26日午前中の上昇で11万ドルを回復した。(注:チャートは米ドル表記です)

ユーロ/円

ラガルド総裁の発言には反応薄

今週を1ユーロ=162円からスタートしたユーロ/円は、26日朝方にトランプ関税が延期されリスクが後退したことで50銭ほど急騰。その後は一旦163円に接近した。午後から夜にかけて緩やかな円高・ユーロ安が続いた後、午後11時半からECBのラガルド総裁が発言。その中で「トランプ大統領の政策による混乱はユーロが国際的な役割を強化できる良い機会」などの内容があったものの、ユーロの反応は薄かった。

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