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20
Jul

感染再拡大懸念でNY株大幅安

user 著者 鳥羽賢

19日はNY株式市場が大幅安となった。

他のリスク資産も下落

世界的にデルタ株を中心に感染が再拡大しているため、19日の金融市場ではリスク回避の動きが拡大。NY株式市場は序盤から軟調な展開となり、ダウ工業平均は一時900ドル以上下げ、終値は726ドル安の33,962ドルだった。また米長期金利の低下によって米ドルも下落。さらに週末に産油国が増産で合意したことから原油も下げるなどリスク資産の多くが下落した1日となった。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの6月住宅着工件数が発表されます。

日本225(円)

先週の軟調地合が継続

先週金曜のNYダウは感染再拡大懸念などを受け299ドル安で終了。その流れから週明けの東京市場も軟調な地合が継続した。日経225平均は340円安の27,663円で寄り付き、直後に27,700円台を回復したがその後は大きく下落し前場に一時は27,400円台をつけた。しかし後場になると27,600円台で落ち着き、終値は351円安の27,652円だった。夕方以降の先物は円高とNY株安を受けて大きく下がり、20日未明には一時27,100円をつけた。

米ドル/円

米長期金利安を受け下落

米ドル/円は週明け19日の日中は110円付近で横ばい。だが夕方以降米長期金利が低下し、夜には1.2%付近まで下落。米金利安を受けて米ドル売りが増え、また感染再拡大懸念からリスク回避の円買いも入りかなり大きな下げになった。午後11時の米住宅指標の発表前には109円に近付いて6月上旬以来約1ヶ月半ぶりの円高・米ドル安水準に。発表された米住宅指標は予想を下回る低調な数字だったが、その後は米ドルが反発した。

WTI原油

増産と感染増で大幅安

週末に産油国が8月以降は毎月日量40万バレルずつ増産をすることで合意。この増産決定に加えて感染再拡大から景気と原油需要の後退懸念が高まり、週明けの原油相場は大幅安となった。朝方は先週終値とほぼ同じ71ドル台で推移していたものの、夕方以降になって急激な下げが継続。下げは20日になっても続き、20日未明には一時65ドル台をつけたがそこで下げ止まり、20日朝には66ドル台で推移している。

モデルナ

NY株安でも上昇

NY株式市場全体が下げた19日だったが、コロナワクチンで成功したモデルナは影響されなかった。先週にS&P500指数への採用が決まってまた買い材料が出た同社の株は、この日も暴騰。先週金曜の終値286.43ドルだったが、19日は市場序盤から上昇し300ドルを突破。その後も終盤まで買いが続き、終値は9.5%高の313.59ドルと2営業日続けて約10%上昇した。

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