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20
Feb

市場は米中貿易協議を意識

user 著者 鳥羽賢

市場の関心は米中貿易協議に移っている。

今週は米中貿易問題以外大きな材料が少ない

今週は重要な経済指標発表などが少ない週で、市場の関心は現在行われている米中貿易協議に移っていると思われる。米中は3月1日までに合意しないと、アメリカの対中関税が2日から引き上げられる。合意できるかどうか現時点では不透明で、19日は市場にとっては材料難な1日となった。休場明けのNY株式市場では、ダウ工業平均がわずか8ドル高で終了した。

今日の展望

21日の午前4時に米FOMCの議事要旨が公表されます。

日本225(円)

前日の暴騰後の一休み

前日は日経225平均が381円高と暴騰し、今年の最高値を更新。しかしNY株式市場は休場していたこともあり、19日は一休み相場となった。前日比25円安の21,256円で寄り付いた後、前場には前日終値付近でほぼ横ばいの動き。後場になると前日比プラス圏に浮上したものの、大きな上昇は見られず終値は20円高の21,302円だった。しかし小幅とはいえ、終値・高値ともに今年の最高値をまた更新した。

米ドル/円

黒田総裁の発言で円安が進行

米ドル/円は19日午前中は110円50銭付近で小動き。そして午後1時頃に、日銀の黒田総裁が衆議院で発言を行った。その中で「物価目標の実現に必要なら追加緩和を検討」「ETF買い入れは現時点で止めたり大幅に見直す考えはない」などの発言があった。これらの発言により20銭ほど円安に動き、その後も円安がしばらく続いて夕方過ぎには110円80銭まで上昇。だがその後は反落し、20日朝までに110円台半ばまで戻ってきた。

WTI原油

昨年11月以来の56ドル台半ば

NYの先物市場は休場明けとなった19日だが、原油はこの日も続伸した。背景には株式市場が回復傾向にあるためリスク選好姿勢が先物市場にも広がっていることや、OPEC諸国が今年になってからの減産を合意通り行っていることなどにある。19日朝には56ドル付近にあった価格は、その後上昇し夕方過ぎには昨年11月以来3ヶ月ぶりとなる56ドル台半ばまで上昇。夜には一時的に下げる場面もあったが、すぐに56ドル台に戻った。

ポンド/円

メイ首相とEU首脳との会談を好感し上昇

19日の朝方から夕方まで142円台後半に留まっていたポンド/円だが、その後「メイ首相とユンケル欧州委員会委員長が20日に会談」という情報が流れた。夕方に発表された英1月失業率は前月と変わらない2.8%だったものの、会談の情報が好感され夕方以降はポンド買いが進行。夜以降になって大きく上昇し、20日朝までには約1ヶ月ぶりとなる144円台半ばまで上昇した。

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