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Oct

市場は米中貿易協議の行方を注視

user 著者 鳥羽賢

10日から閣僚級の米中協議が始まった。

10日のNY株は協議の期待で上昇

今週前半に行われた次官級協議では「進展はなかった」と発表されたものの、10日からは2日間の閣僚級の米中貿易協議が開始。10日の交渉後に、トランプ大統領は「とても順調だった」と発言した。米中貿易協議で何らかの進展があることを期待し、10日のNY株式市場は序盤から堅調。ダウ工業平均は150ドル高で終了した。一時は10日で切り上げるという報道もあったものの、協議は11日も続けて行われる予定。

今日の展望今日は午後9時半にカナダの9月雇用統計が発表されます。

日本225(円)

朝方の乱高下後落ち着く

前日のNYダウは182ドル高と上昇。しかし午前7時半頃に米中次官級協議で「進展がなかった」と発表され、発表後に日経225先物や為替が乱高下。午前9時に東京株式市場が始まっても乱高下が残り、日経225平均は前日終値と同じ21,456円で寄り付いた後、一時21,300円付近まで下落。しかしその後すぐに21,500円台まで急騰し、その後は後場にかけて21,500円台で落ち着いた展開が継続。終値は95円高の21,551円だった。

ポンド/円

離脱に関する楽観的な見方が浮上

ポンド/円は10日の日中から夜まで131円台半ばで横ばい。そしてこの日の夜に、英ジョンソン首相がアイルランド首相との会談を終え「建設的な話し合いができた」と発表した。これを受けて英のEU離脱に関する楽観的な見方が広がり、ポンドが急騰。ポンド高はその後数時間続き、2円以上上昇して11日未明には134円台をつけた。

米ドル/円

米中貿易協議に期待

すでに述べたように10日早朝に米ドル/円は乱高下したが、日中になると落ち着き夜まで107円台半ばで小動き。そして夜9時半には米9月CPIが発表され、予想の前年同期比+1.8%に対し、発表は+1.7%だった。CPIの数字はやや悪かったものの、夜になってトランプ大統領が11日に中国の副首相と会うと発言。EU離脱に関する材料で円安・ポンド高になったこともあり、夜以降米ドル高が続き108円に近付いた。

米ドル高を受け1,500ドル割れ

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。10日早朝に米中貿易協議の進展なしが伝わると、NY金もやや乱高下。その後日中以降は夜まで1,510ドル付近の水準で推移。そして夜になると米ドル高やポンド高が進行し、それに反比例して金が下落。1,500ドルを割ったものの、その付近で落ち着き11日朝まで1,490ドル台に留まった。

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