LINE
28
Jan

市場は地政学的リスクを意識した動きに

user 著者 鳥羽賢

7日以降市場は地政学的リスクを意識している。

7日に米軍がシリアにミサイル攻撃

日本時間の7日朝に、米軍がシリアに対して50発ほどのミサイルを発射した。この攻撃によって今後アメリカのシリアへの介入が深まって行くと見られている。ロシアなどは攻撃を非難しており、シリア情勢はますます泥沼化する可能性がある。シリアへの攻撃後国内株式市場は下落し原油が上がるなど、市場は地政学的リスクを意識した動きになっている。

今日の展望

11日の午前5時にFRBのイエレン議長が講演を行います。

日本225(円)

シリア情勢を受け今年の最安値更新

先週は軟調な動きが続いていた国内市場だが、7日朝に米軍がシリアにミサイルを撃ち込んだことから、この日もさえない動きが続いた。寄り付きは前日比117円高の18,714円と高かったが、その後前場に急落。一時18,517円まで下げ、前日につけた今年の最安値をすぐに更新した。しかし後場になってやや切り返し、終値は67円高の18,664円だった。夕方以降の先物の時間は地政学的リスクの落ち着きから、日経225先物が18,700円台を回復。

米ドル/円

米雇用統計後の米ドル売りは一時的

7日の午後9時半に、アメリカの3月雇用統計が発表。予想の前月比18万人増に対し、発表は9万8000人増と低調だった。9日早朝にシリアへの攻撃などを受け一時110円近くまで下落した米ドル/円は、その後緩やかに上昇。雇用統計発表時には110円台半ばだったが、発表後に一時的にまた下落した。しかし今年3回利上げがあるという見通しは変わらないため、下落は続かず8日朝までに111円台まで反騰した。

カナダドル/円

カナダの雇用統計は予想を上回る

アメリカの雇用統計が発表されたのと同時刻に、カナダの3月雇用統計も発表。予想の前月比5700人増に対し、発表は1万9400人増と上回った。日中から夜にかけて緩やかなカナダドル高が続き雇用統計発表前には82円台半ばになっていたカナダドル/円は、発表後に急騰し83円近くに。しかしそれ以上の上昇は見られなかった。

WTI原油

シリアミサイル発射から7日朝に急騰

すでに述べたように、日本時間の7日朝に米軍がシリアに対して50発ほどのミサイルを発射した。このニュースを受け、7日朝にはNY原油が51ドル台から52ドルに急騰。ただこの日発表された米国内の石油掘削リグ稼働数が、前週比10基増の672基と相当高い水準になったことなどから、夜以降は伸びず。8日朝まで52ドルを挟んで上下が続いた。

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

世界の取引チャンスを活かしましょう