22日夜にFRBのパウエル議長が講演を行った。
今週は年に1度のジャクソンホール会議が開催され、日本時間の22日午後11時からFRBのパウエル議長が講演を行った。その場で議長は「リスクバランスは政策修正を正当化する可能性がある」との発言を行い、これが近い将来に利下げを行う意思を示唆していると受け取られた。パウエル議長の利下げ示唆発言のために22日のNY株式市場は暴騰相場となり、ダウ工業平均は一時1,000ドル近く上昇した末に846ドルで終了した。
来週の展望
来週月曜は午後11時にアメリカの7月新築住宅販売件数が発表されます。
前日のNYダウは152ドル安で終了したものの、この日の東京株式市場では日経225平均は19円高の42,629円で寄り付き。直後に売りが多く入り数百円下落したが、すぐに寄り値付近まで戻ってきた。その後は前場の残り時間から後場にかけて目立った動きはなく、終値は23円高の42,633円だった。夕方以降の先物もしばらく動きがなかったが、午後11時からパウエル議長が講演して利下げが示唆されると急騰して一時43,000円を回復した。
米ドル/円は22日朝方には1ドル=148円台前半にあったが、日中はジャクソンホール会議待ちにも関わらず緩やかな円安・米ドル高が進行。午後11時のパウエル議長講演開始前までには148円台後半になった。そして行われた講演ではすでに述べたように近い将来の利下げが示唆されたため、瞬時に1円以上米ドルが下落。その後もしばらく円高が続き一時は講演前より2円ほど円高の146円60銭台をつけたものの、週の終了間際には多少反発した。
米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。22日朝方に3,330ドル台にあったNY金は、日中は米ドルと逆に緩やかな下げが続きパウエル議長の講演前には3,325ドルになった。そして議長が講演を行い利下げを示唆すると、急落した米ドルとは逆に急騰して3,370ドルを突破。そのまま3,370ドル台で推移して先週を終えた。
最近ブラジルのコーヒー生産地で霜害が発生したことや、先週にミナス・ジェライス州で降雨がなかったと発表されたため今週はコーヒー価格が暴騰した。21日を3.75ドル付近で終えたNYコーヒーは22日も上昇。22日は3.9ドルで終わり先週から数えて8営業日連続高となり、8月7日頃から2週間あまりで30%の暴騰となった。
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