14日のNY株式市場では前日までの上昇の勢いが止まった。
14日午後9時半に米7月PPIが発表され、予想の前年同月比+2.5%を上回る+3.3%だった。12日の7月CPIが予想を下回り9月FOMCにおける利下げ観測が高まっていたものの、この統計で利下げ確率は低下。前2日は上昇していたNY株式市場だったPPIによって上昇の勢いは止まり、ダウ工業平均は一時200ドル以上下げた末に11ドル安で終了した。
今日の展望
今日は午後9時半にアメリカの7月小売売上高が発表されます。午後10時15分にアメリカの7月鉱工業生産が発表されます。
先週8日に米の対日関税が修正される可能性が言及されて以降、東京株式市場は暴騰して前日・13日には史上初の43,000円をつけた。しかし14日早朝に米のベッセント財務長官が、「FRBは利下げをするべき」「日銀は利上げをするだろう」などと発言。この発言後は円高が進行し、それが東京株にとって売り材料となった。日経225平均は145円安の43,129円で寄り付き、前場中に42,700円付近まで下落。後場には主に42,600円台で推移して終値は625円安の42,649円だった。
すでに述べたように14日早朝に米のベッセント財務長官がTVインタビューに出演し、FRBに利下げを要求するとともに日銀の利上げを予想する発言を行った。14日未明には1ドル=147円50銭付近だった米ドル/円は、この発言後円高に動き14日日中には一旦146円台前半をつけた。だが午後9時半に米7月PPIが発表され予想を大きく上回ったため、発表後は円が急落して一時は148円に接近した。
ポンド/円は14日未明には1ポンド=200円よりやや高い水準で推移していたものの、ベッセント財務長官の発言を受けた円高によって14日日中には199円を割った。午後3時には英第2四半期GDPが発表され、予想の前年同期比1.0%増を上回る1.2%増だった。しかしこの統計には大きな反応はなく、午後9時半の米7月PPI発表後には円安・ポンド高に動き再度200円を超えた。
米7月PPI発表後は円安とNY株安となったが、仮想通貨市場でもリスク回避が広がり売られた。14日朝方には1,820万円と史上最高値圏にあったビットコインは、日中には高値警戒感から売られて夜までに1,770万円台まで下落。そして午後9時半に米7月PPIが発表され予想を上回ると、ビットコインも売られて一時は1,740万円を割った。(注:チャートは米ドル表記です)
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