10日は北朝鮮情勢の悪化を懸念してNY株式市場が暴落した。
8日に米トランプ大統領が北朝鮮に対する軍事行動もあると示唆してから北朝鮮とアメリカの間に緊張が高まっている。そして10日になると、北朝鮮がグァムに攻撃した場合は報復するとの趣旨の発言をトランプ大統領が行なった。このため緊張が一層高まり、10日のNY株式市場ではダウ工業平均が200ドルを超える暴落。為替以上でも円高・米ドル安が進行した。
今日は午後9時半にアメリカの7月CPIが発表されます。
前日のNY株式市場は比較的下げなかったことから、10日の国内株式市場では日経225平均が前日比54円高の19,792円からスタート。開始直後には多少上昇した。しかし特に買い材料がなかったこともありその後は軟調で、終値は9円安の19,729円。そして夕方以降の先物の時間になると、北朝鮮情勢への懸念が高まりNY株式市場とともに日経225先物も大幅下落。11日朝までには19,400円付近まで下落した。
NY原油は10日の日中から夜にかけて今週発表された米原油在庫が予想以上の減少だったことなどから上昇。10日夜には一時節目の50ドルを超えた。だがこの日発表されたOPECの7月産油量が0.5%増だったことなどから50ドルを超えた直後から反落が始まり、その後は11日朝まで売りが継続。11日朝には48ドル台半ばまで後退した。
すでに述べた北朝鮮情勢の緊迫化を背景として、リスク回避の円高・米ドル安が10日になっても継続。朝方には110円付近にあった米ドル/円だが、その後一貫して米ドル売りが続き夜には109円台前半に。夜に発表された米7月PPIが予想より悪かったことも米ドル売りにつながり、11日朝には109円付近まで下落して108円台を伺う展開になってきた。
地政学的リスクが高まっているため、米ドル売りと同時に金買いも進行している。10日朝には1,270ドル台半ばにあったNY金は、10日朝から11日未明にかけて買いが続き11日朝には1,280ドル台半ばに。1,300ドルを狙える位置まで上昇してきた。NY金の1,300ドルが実現すれば昨年11月の米大統領選以来となる。
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