15日はNYダウが1ヶ月半ぶりに最高値を更新した。
15日午後9時半に米4月CPIが発表され予想通りの前年同月比+3.4%だった。また同時に発表された4月小売売上高は、予想の前月比0.4%増に対し発表は変動なしだった。発表された指標が予想より低いか同じだったため、FRBによる早期利下げ観測がまた台頭しこの日のNY株式市場は序盤から上昇。ダウ工業平均は350ドル高の39,908ドルで終了し、3月28日以来約1ヶ月半ぶりに史上最高値を更新して節目の40,000ドルに接近した。
今日の展望
今日は午後9時半にアメリカの新規失業保険申請件数が発表されます。
前日のNYダウは126ドル高で終わり、その流れからこの日の東京市場では日経225平均が177円高の38,533円で寄り付き。そして前日と同様に寄り直後に急騰して一時38,800円台をつけたものの、同じく前日と同様高値を維持することはできずその後は下げに転じた。昼休み中には先物が上昇したが後場になるとまた軟調な展開となり、終値は29円高の38,385円と寄り値より低かった。
米ドル/円は15日朝方は1ドル=156円台半ばにあったが、この日の債券市場で米長期金利が低下したことで午前中から緩やかな円高・米ドル安が進行。午後になるとやや円高のペースが速まり、155円50銭付近で午後9時半の米経済指標発表を迎えた。そして発表された4月CPIと4月小売売上高は、すでに述べたように両方とも予想以下の結果だった。この指標を受けて発表後から16日未明にかけて急激な円高になり、16日朝方には一時153円台をつけた。
15日朝方には1ユーロ=169円台前半だったユーロ/円は、海外長期金利の低下などを受けて午前中から円高・ユーロ安が進行。午後には円高のペースが速まり夕方までに169円を割った。そして午後6時にはユーロ圏の第1四半期GDP改定値が発表され、予想通りの前年同月比0.4%増だった。この数字は予想通りのためユーロはあまり反応せず、その後16日未明には米ドル/円とともに円高が進行し朝方には167円台前半をつけている。
NY原油は15日日中は78ドル台半ばで横ばいが続いた後、夕方頃から下落。そして午後9時半に米4月CPIと小売売上高が発表され予想以下の結果が出ると、原油需要減退観測が台頭して発表後に一時76ドル台まで売られた。しかし午後11時半に米週間原油在庫が発表され、予想の前週比20万バレル減に対し発表は250万バレル減と予想に反して激減だった。同時に発表されたガソリン在庫も予想に反して減っており、この統計を受けて16日未明は原油が反発。朝方までに79ドルを回復した。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。