30日に発表された2つの米経済指標は良好だった。
30日夜にアメリカの8月ADP雇用統計が発表。予想の前月比18万5000人増に対し、発表は23万7000人増と良好だった。またその後発表された第2四半期GDP改定値も、予想を0.3ポイント上回る前期比年率+3.0%だった。米経済指標が好調だったことや北朝鮮情勢で新しい悪材料が出ていないことから、30日には地合がリスク選好方向に改善した。
今日は午後6時にユーロ圏の8月消費者物価指数が発表されます。
先週から今週前半にかけて北朝鮮情勢や米トランプ政権の混乱から下落が続いてきた国内株式市場だが、30日になると地合が回復。日経225平均は前日比118円高の19,480円で寄り付いて始まり、その後も上昇。19,500円台に乗り終値は144円高の19,506円だった。夕方以降の先物の時間も、円安やNY株高などを受け日経225先物が31日朝までに19,600円付近まで上昇した。
北朝鮮情勢がやや落ち着いてきたことなどから、29日夜以降は米ドル買いが再燃。30日朝までに109円台後半を回復した。そして30日になっても米ドル高基調は止まらず、夕方頃には17日以来約2週間ぶりの110円を回復。夜に発表された2つの米経済指標が好調だったこともあり、31日未明にかけて米ドルはさらに上昇し朝には110円台半ばになった。
米エネルギー情報局(EIA)が、この日に週間原油在庫を発表。予想の前週比190万バレル減に対し、発表は540万バレル減と予想以上の減少だった。30日日中から夜にかけてやや下落し夜には45ドル台になっていたNY原油は、この統計発表後46ドル台半ばまで急騰。しかしハリケーン「ハービー」の影響で原油在庫が今後増えるという見通しもあり、すぐに45ドル台まで反落する乱高下を見せた。
ユーロ/米ドルは29日に2015年初頭以来約2年半ぶりに1.2をつけたが、その後は米ドル買いから反落が続いている。30日朝には1.19台半ばにあったレートは、その後日中から夜にかけて下落。すでに述べたように30日夜に発表された米経済指標が好調だったために米ドル買いを後押しし、31日未明になると1.19を割って1.18台まで下落した。
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