最近FRB関係者の利上げに関する発言が増えている。
ワイオミング州ジャクソンホールにおいて、世界から金融関係者が集まって行われる経済シンポジウムが、21日に始まった。日本からは黒田日銀総裁が出席している。それに先だって21日、カンザスシティ地区連銀のジョージ総裁が「FRBの利上げ時期が到来した」と発言して、早期利上げを促した。しかし一方で、シンポジウムにおけるイエレン総裁の講演では、利上げを急がない発言が出てくると予想されている。
今日は午後11時からイエレンFRB議長の講演があります。23日の午前3時半からドラギECB総裁の講演があります。
前日のFOMC議事録公表で米ドルが急騰し、米ドル/円は104円近くまで買われた。しかし21日にはあまり動きがなく、103円台後半でほぼ横ばいのままだった。午後10時45分にはアメリカの8月マークイット製造業PMIが発表され、事前予想の55.7に対して発表は58.0と好調だった。しかしこの指標も米ドルをそれ以上押し上げる材料にはなっていない。
先週から金は下落を続けていたが、21日には前日のドル高や好調な米景気を受けてさらに下げた。またFRBによる早期利上げ観測が一部に広がったことも、金売りにつながった。金は1オンス=1,270ドル台まで売られ、この値は6月下旬以来約2ヶ月ぶり。また白金も金と同様に下落した。
21日午前中は前日までのユーロ売り地合を引き継ぎ、ユーロ/米ドルはさらに売られて1.324付近まで下落した。しかし午後に入って夕方前後に発表されたユーロ圏各国の製造業・サービス業PMIの中でよい数字などを手掛かりに、買い戻しが進んだ。22日朝には1.328付近まで戻している。これは最近の売られ過ぎからの調整的な意味合いが強いと思われる。
21日は米景気の回復予想を背景に、原油は全体的に買われていた。最近、原油先物の中心限月が9月限から10月限に移っており、それに伴って指標として使われる原油価格が一時92ドル台に下がった。21日には原油に多くの買いが入り、一時94ドル台を回復。22日朝には93ドル台で取引を終えた。
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