21
Aug

FOMC議事要旨はインフレリスクを意識

user 著者 鳥羽賢

21日午前3時にFOMC議事要旨が公表された。

公表後のNY株式市場は小幅下落

21日午前3時に前回FOMCの議事要旨が公表された。その中では「ほとんどのメンバーはFRBの政策は適切な位置にあると見ている」「大半のメンバーはリスクにおいて雇用よりインフレが大きいと見ている」などの内容があり、インフレリスクを意識して今後の利下げには慎重な姿勢が示された。この日のNYダウは今週後半のジャクソンホール会議待ち様子見ムードが強く、市場前半には前日終値付近で細かい上下が継続。FOMC議事要旨が公表されると小幅下落したものの、その後反発して16ドル高で終了した。

今日の展望

今日は午後10時45分にアメリカの8月製造業・サービス業PMIが発表されます。

日本225(円)

大幅安で43,000円割れ

前日のNY株式市場でNASDAQ総合指数が1.5%下落したことで、東京株式市場も軟調な1日となった。日経225平均は146円安の43,400円で寄り付いた後、前場に大きく下落して43,000円を割った。後場になると下げ止まり42,800円付近で安定し、終値は658円安の42,888円だった。夕方以降の先物はしばらく場中終値付近に留まった後、夜には100~200円急落する場面もあった。

米ドル/円

一時146円台まで円高に

ジャクソンホール会議待ちの様子見ムードが高まっている米ドル/円だが、20日は朝方の1ドル=147円70銭から日中にはやや円高・米ドル安に動き夕方までに147円40銭付近まで円高に。しかし夜になって、住宅ローン関連の問題行為が発覚したFRBのクック理事についてトランプ大統領が「すぐに辞任するべき」と発言。この発言によって米ドルが売られ146円台まで円高になった。その後は21日午前3時にFOMC議事要旨が公表されインフレリスクが意識されていることがわかったため、公表後は米ドルが上昇した。

コーヒー

上昇止まらず一時3.6ドル

7月の終値は2.8ドル台だったNYコーヒーだが、8月になってブラジルの産地で降雨が少ないことや霜害などを材料に急上昇している。そして20日の市場開始前に、ブラジルの生産地であるミナス・ジェライス州で先週降雨がなかったことや、関税を理由にブラジルから米へ輸入契約が一部取り消されたなどの材料が出てまた買い材料となった。19日を3.55ドル付近で終えていたNYコーヒーは、20日も続伸して一時3.6ドルを超えた。

エヌビディア

序盤に4%近く下落

エヌビディアは7月から8月前半にかけて急上昇して時価総額が世界で初めて4兆ドルを超えたものの、19日は上がり過ぎ感から利益確定売りが増えて3.5%安の175.64ドルで終了した。そして20日のNY株式市場序盤でも4%近く続落して168ドル台まで下がったものの、そこで下げ止まり中盤から終盤にかけて緩やかながら反発。終値は0.1%安の175.40ドルだった。

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