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22
Sep

FOMCは0.75%の利上げを発表

user 著者 鳥羽賢

22日午前3時にFOMCが0.75%の利上げを発表した。

発表後に金融市場乱高下

22日午前3時に米FOMCが政策金利を発表。大方の予想通り0.75%の利上げが発表された。同時に発表された声明では、インフレ率見通しが前回より上方修正され成長率は下方修正された。パウエル議長の会見では、「利上げは終了には程遠い」「いずれは利上げペースを落とすことが適切」など強弱入り混じった発言があった。そのため議長の会見を受けて米ドルやNY株式市場など金融市場が乱高下。しかし終盤のNYダウは大きく下落して522ドル安で終了した。

今日の展望

今日は午後4時半にスイスの政策金利が発表されます。午後8時にイギリスの政策金利が発表されます。

日本225(円)

FOMC後に大幅安

前日のNYダウは313ドル安で終了し、その流れから21日の東京市場では日経225平均が248円安の27,440円からスタート。前場には100円ほど下げたが後場になると27,300円台で落ち着き、終値は375円安の27,313円だった。夜からFOMC発表前にかけての先物は緩やかな上昇が続いた後、政策金利発表からパウエル議長の会見にかけて乱高下。しかし会見後はNY株式市場とともに大幅に下げ、22日朝までに27,000円を割った。

米ドル/円

会見で1円ほど乱高下

米政策金利発表前となった21日の米ドル/円は、午後に50銭ほど円高に動きつつも全体的には円安が進行。午後11時に発表された米8月中古住宅販売件数にはあまり反応がなかった。そして22日午前3時に政策金利が発表されると、直後に1ドル=144円70銭まで上昇。パウエル議長会見の開始直後は1円以上円高になり143円台半ばをつけたが、その後は朝にかけて同じ幅だけ円安になる乱高下となった。

米ドルと逆の乱高下

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。21日日中からFOMC発表前にかけて、大きな動きはなく1,670ドルを挟んだ動きが継続。そして22日午前3時に金利が発表されると、直後に1,650ドル台まで下落。その後パウエル議長の会見が行われると30ドル急騰した後、数時間後までにほぼ同じ幅下落する米ドルと逆方向の乱高下を見せた。なお現在の1,660ドルは2020年春以来約1年半ぶりの安値となる。

小麦

約2ヶ月半ぶりの高値

20日にロシアがウクライナで占領した4地域でロシア編入を問う住民投票を実施すると発表したことや、21日には国民に動員令をかけたことなどでウクライナ紛争の激化懸念が台頭。小麦の買い材料となった。20日夜以降上昇して21日午前中には1ブッシェル=8.8ドル台で推移していたシカゴ小麦だが、午後に再度上昇。一時は9.1ドル台をつけて7月上旬以来2ヶ月半ぶりの高値となったが、夜から22日未明にかけて9ドル付近で落ち着いた。

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