20
Feb

FOMC議事要旨はQT縮小を示唆

user 著者 鳥羽賢

20日午前4時にFOMCの議事要旨が公表された。

公表後午前にかけ円高進行

20日午前4時に前回FOMCの議事要旨が公表され、その中でFRBのバランスシートの縮小政策、つまりQT(量的引き締め)について「一時停止または減速を検討するべき」という意見が出ていたことがわかった。このFOMC議事要旨の内容を受け、発表後から午前中にかけて為替市場では円高が進行している。そのような状況だが19日のNYダウは市場前半には前日比で150ドルほど安い水準に留まっていたものの、後半になると上昇して71ドル高で終了した。

今日の展望

今日は午後10時半にアメリカの新規失業保険申請件数が発表されます。

日本225(円)

円高が市場の重しに

日銀の早期追加利上げ観測が高まり為替市場で円高が進行していることが、東京株にとって重しになっている。前日のNYダウは10ドルの小幅高で終わり、その流れから日経225平均は40円安の39,230円で寄り付き。前場には下落して一瞬だけ39,000円を割ったが後場になると切り返し、終値は106円安の39,164円だった。夕方以降の先物も軟調な動きが続き、20日の東証前場には円の急騰を受けて数百円下落している。

米ドル/円

150円台半ばまで円高に

19日朝方には1ドル=152円だった米ドル/円は、日中は目立った動きがなく夜までにわずかに円高に動いたのみ。そして午後10時半には米1月住宅着工件数が発表され、予想の年率139万件を下回る136万6000件だった。この統計を受けてさらに数十銭円高が進行。そして20日午前4時にFOMC議事要旨が公表されQTの縮小が議論されていたことが伝わると、その後午前中には急激な円高になり約2ヶ月ぶりの円高水準となる150円台半ばをつけている。

天然ガス

2年ぶりに4.4ドル

最近になって米で寒波が襲来していることに加え、寒波によって天然ガスの生産に支障が出ているため今週は天然ガス価格が急騰している。また米国内の輸出プラントへの流入量が増えていることも買い材料になった。18日の急騰で節目の4ドルを回復したNY天然ガスだが、19日になっても止まらず米国時間が始まる夜から20日未明にかけて急上昇。20日午前中には4.4ドルをつけて、2023年1月以来約2年ぶりの高値水準となった。

NZドル/円

NZ中銀は利下げを発表

NZ中銀が19日午前10時に政策金利を発表し、予想通り0.5%の利下げが発表されて金利は3.75%とされた。また同時に発表された声明では追加利下げが示唆された。政策金利発表前は1NZドル=86円70銭だったNZドル/円は、予想通りの利下げと追加利下げの示唆を受けて40~50銭ほど下落。しかし1時間以内に発表前より高い87円まで急反発した。その後は夜から20日未明にかけて円高・NZドル安が進行し、午前中には86円を割って85円台をつけている。

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