FOMC議事要旨は低インフレを懸念

筆者 鳥羽賢 |

12日公表のFOMC議事要旨では低インフレへの懸念が表明された。

 

今年の利上げはあと1回と変わらず

日本時間の12日午前3時に、前回FOMCの議事要旨が公表された。その中では「多くのメンバーが今年あと1回の利上げを正当化」と述べられ、今年あと1回の利上げを行なう姿勢には変わりないことが示された。その一方で「多くのメンバーが低インフレが一時的ではない可能性を懸念」という文言があり、アメリカの低インフレ傾向に対する懸念が表明されていた。

 

 

日経225平均 - 安倍政権時の高値を更新

日米ともに株式市場の好調な動きが続いており、11日も堅調相場だった。この日の日経225平均は前日比20円安の20,803円と安寄りだったものの、その後前場に上昇し20,900円近くに。そしてこの水準は2015年6月につけた安倍政権時の高値である20,868円を更新した。そのまま高値水準を維持し、終値は58円高の20,881円だった。夕方以降の先物の時間はNY株高などを受け、日経225先物が小幅上昇した。

日経225平均15分足チャート

 

EUR/JPY - カタルーニャ懸念後退で上昇

1日に行なわれたスペイン・カタルーニャ州の住民投票で独立賛成派が多数だったため、その後はカタルーニャ問題への懸念からユーロは軟調な動きが続いていた。しかし日本時間の11日未明になって、カタルーニャ首相が独立宣言は一旦先送りしてスペイン政府との対話の道を探ると発表。そのためにカタルーニャ懸念が後退し、ユーロ/円は11日朝方の132円台から12日までに133円台まで上昇した。

EURJPY15分足チャート

 

GBP/JPY - ユーロと同様に買われる

11日のポンド/円 [i] は、午前中から午後にかけて前日までのポンド売りの流れが残り148円台から147円台まで下落。だがその後はカタルーニャ懸念が後退したことや、先週高まったメイ政権への不安が落ち着いてきたことなどから、ポンドが上昇。12日朝までには149円近くに到達した。

GBPJPY15分足チャート

 

USD/TRY - IMFが成長率を上方修正

IMFが11日になってトルコの2018年成長率見通しを、3.3%から3.5%に上方修正した。またそれに加えてこの日になってアメリカとトルコの相互ビザ発給停止措置に対し、トルコ側が「早期解除を望む」というコメントを発表。これらがトルコリラにとってプラス材料となり、11日の米ドル/トルコリラは下落(リラ上昇)。朝方の1米ドル=3.71リラから12日朝までには3.65リラまで下落した。

USDTRY15分足チャート

 

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの9月PPIが発表されます。

 

 

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した 第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略 の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

筆者について
鳥羽賢

慶應義塾大学経済学部卒業。輸入業務に従事後、ライターとして2003年より主に経済分野を中心に執筆活動を行う。企業トップへインタビューした上での、ビジネス記事執筆経験多数。ポータルサイト『オールアバウト』では、「世界のニュース・トレンド」テーマなどで、数年間政治・経済ニュース記事を執筆。FXの専門誌『月刊FX攻略.com』でも各通貨ペアの特徴解説など、FX攻略記事を執筆した経験がある。主な著書に、『とにかくわかる! FX超入門者』(すばる舎)などがある。翻訳活動も行い、FX投資教材の翻訳を中心に、金融分野の翻訳実績も多数。自身でも投資を行い、FXのトレードも2006年以来7年以上にわたって継続している。