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28
Jan

FOMC議事要旨は低インフレに懸念

user 著者 鳥羽賢

17日午前3時にFOMC議事要旨が公表された。

FRBのバランスシート縮小は9月開始が濃厚

日本時間の17日午前3時に、前回FOMCの議事要旨が公表された。その中で「多くの参加者がインフレ率は2%以下で予想より長期間推移することを予想」などと述べられ、アメリカの低インフレに対する懸念が表明されていた。またバランスシート縮小については、「ほとんどの参加者が次回の会合での行動開始を支持」とされていたため、次回・9月のFOMCで開始される可能性が濃厚となった。

今日の展望

今日は午後6時にユーロ圏の7月消費者物価指数が発表されます。午後8時半にECB理事会の議事要旨が公表されます。

日本225(円)

材料難でこう着状態

今週になって先週の暴落から一定のリバウンドを見せた国内株式市場だが、16日は特に新しい材料もなくこう着状態となった。日経225平均は前日比3円安の19,750円で寄り付いて後、特に動きはなく前場から後場にかけて19,700円台でずっと推移。終値は24円安の19,729円だった。夕方以降の先物の時間は17日未明に為替が円高になったことから、日経225先物が19,600円台まで下落。

米ドル/円

政権不安やFOMC議事要旨で米ドル売り

北朝鮮がグァムへのミサイル発射を見送る気配になってきたことから、15日以降は米ドルが上昇。16日は日中から夜にかけて110円台後半に留まっていた。しかし夜になってアメリカでトランプ大統領が、メンバーの辞任が相次いだことから2つの助言組織を解散すると表明。またFOMC議事要旨は低インフレに対する強い懸念を表明していた。これらの材料から米ドル売りが膨らみ、17日朝には109円台まで下落した。

WTI原油

米原油在庫増も他の要因のため下落

米エネルギー情報局(EIA)が、この日に週間原油在庫を発表。予想の前週比310万バレル減に対し、発表は890万バレル減と減少幅が予想を大幅に上回った。原油在庫は大幅減だったものの、ガソリンやディスティレート(留出油)の在庫が減少しなかったことや、アメリカ国内の産油量が増えていたことなどを背景に発表後はむしろ原油売りが拡大。発表前の47ドル台から17日朝までには46ドル台後半まで下落した。

FOMC議事要旨後に金買い加速

米ドルとは反対に動くことが多い金だが、この日もそのセオリー通りに動いた。16日日中から夜にかけて1,270ドル付近で横ばいだったNY金 は、16日深夜にトランプ政権の助言組織が解散されたことなどから来る米ドル売りに反比例して上昇。さらにFOMC議事要旨が低インフレに懸念を表明したことから利上げ時期が遅れると判断され、公表後に金買いが加速し17日朝には1,285ドル付近まで上昇した。

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