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17
Oct

EU離脱に関する合意期待は残る

user 著者 鳥羽賢

離脱問題に関し依然英とEUの合意期待が残っている。

ポンド/円は一時5ヶ月ぶりの高値

先週後半から英のEU離脱問題に関し英とEUの合意期待が高まり、ポンドが大きく上昇するとともに株式市場も上昇している。16日は東京株式市場で日経225平均が今年の最高値を更新。またポンド/円は一時だけだが140円を超えて5月以来5ヶ月ぶりの高値となった。その後17日未明になって合意期待がやや後退し値を崩したものの、英とEUの合意への期待は依然市場に残っている。

今日の展望今日は午後9時半にアメリカの9月住宅着工件数が発表されます。

日本225(円)

半年ぶりに今年の高値更新

前日のNYダウはEU離脱に関する合意期待や、米企業の好決算を受けて237ドル高と上昇。その流れからこの日の東京株式市場は寄り付きから堅調で、日経225平均は272円高の22,479円とすでに今年の最高値を更新してスタート。前場には一時22,600円まで上昇したものの、その後は上がり過ぎ感から利益確定売りが増え緩やかに下がる展開。終値は265円高の22,472円となり、4月以来の今年の高値更新日となった。

ポンド/円

一瞬だけ140円突破

先週後半からEU離脱に関する合意期待を受け急上昇が続いているポンド/円は、16日午前中から午後にかけて138円台で推移。午後5時半には英9月CPIが発表され、前年同月比で予想の+1.8%に対し発表は+1.7%と下回った。しかしこの発表にはあまり反応はなく、夕方過ぎには合意期待から上昇し日付が変わった頃には140円を突破。17日未明にはEUの交渉担当者からまだ合意に達していないとの情報があり、失望売りからやや下落した。

米小売売上高後に上昇

英とEUの合意に対する期待を受け、先週後半からNY金は下落が継続。16日朝には1,480ドル台前半にあった金価格は、夜まで1,480ドル付近に留まった。そして午後9時半には米9月小売売上高が発表され、前月比で予想の+0.3%に対し、発表は-0.3%と予想よりかなり悪い数字だった。この数字から今月末の米利下げ見通しが高まり、金利を生まない資産である金の相対的価値が上昇。発表後に10ドルほど急騰し、17日朝まで1,490ドル付近で推移した。

カナダドル/円

加CPIによる下げはすぐに取り返す

カナダドル/円は16日日中から夜まで大きな動きがなく、82円台前半の小幅な動きに留まった。そして午後9時半には加9月CPIが発表され、予想の前年同月比+2.1%に対し発表は+1.9%だった。この発表を受け20銭ほど下げたものの、数時間以内に元の水準に戻る「行って来い」の動きだった。17日未明に入っても目立った動きは見られず、再び82円台前半の横ばいが続いた。

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