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Apr

関税90日停止でNY株大暴騰

user 著者 鳥羽賢

10日未明にトランプ大統領が関税の90日停止を発表した。

NYダウは史上最大の上昇幅

先週3日の相互関税発表以来金融市場が世界的に大混乱してきた。しかし日本時間の10日午前2時過ぎになり、トランプ大統領が相互関税を90日間停止すると発表。ただしすでに5日から発動の一律10%は残される。また中国への関税引き上げも発表された。9日のNY株式市場前半のダウは前日終値付近で推移していたが、この発表を受けて大暴騰。一時は上昇幅が3,000ドルを超え、史上最大の上げ幅となる2,962ドル高で終了した。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの3月消費者物価指数が発表されます。

日本225(円)

場中に大幅安後先物暴騰

前日のNYダウは320ドルの小幅安で終了したものの、トランプ関税への懸念は消えず9日の東京株式市場は軟調な展開となった。日経225平均は483円安の32,529円で寄り付き、直後に数百円急落。その後も前場から後場開始後にかけて下げ続け一時は下げ幅が1,700円を超えたものの、後場の後半には多少反発して終値は1,298円安の31,714円だった。そして10日午前2時過ぎに関税の90日停止が発表されると、先物が2,000円以上大暴騰した。

米ドル/円

一時143円台をつける

為替市場ではトランプ関税によるリスク回避の円買いが続いている。9日朝方に1ドル=145円50銭だった米ドル/円は、日中から夜にかけて円高が続き夜には一時昨年9月以来となる143円台をつけた。10日未明になっても主に144円台後半で推移していたが、午前2時過ぎに関税の90日停止が発表されると米ドルが急騰。発表の約30分後に148円をつけたものの、その後は再度円高が進行している。

WTI原油

関税停止で10%超暴騰

世界的な貿易戦争による景気後退懸念は原油需要の減退懸念につながり、最近の原油価格は下げが続いている。NY原油は9日日中は57ドル台で推移した後、夕方以降に下落し一旦55ドル台をつけて4年ぶりの安値を連日更新した。10日未明になってもしばらくは57ドル付近に留まっていたが、関税の90日停止が発表されると大暴騰。一時は発表前より10%超高い63ドルをつけた。

ビットコイン

仮想通貨市場の大幅反発

10日午前2時過ぎにトランプ大統領から発表された関税政策によってリスク選好姿勢が急激に回復しており、それは仮想通貨市場も同様だった。9日朝方に1,120万円だったビットコインは、日中は軟調な動きが続き一時は1,100万円を割った。そのまま1,100万円台前半で夜から10未明にかけて推移していたが、関税の90日停止が発表されると急騰して一時は1,220万円をつけた。(注:チャートは米ドル表記です)

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