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28
Jan

週明けに北朝鮮リスクがやや後退

user 著者 鳥羽賢

14日の金融市場では北朝鮮リスクが後退した。

米政府高官が対話を重視する発言

先週は米トランプ大統領が「北朝鮮に対する軍事行動もありえる」と発言したことから、地政学的リスクが台頭し円高・株安が進行していた。しかし週末には複数の米政府高官が、北朝鮮との対話を重視するとの発言を行なった。そのため市場から北朝鮮のリスクが後退し、14日には円安・株高のリバウンド相場になった。

今日の展望

今日は午後3時にドイツの第2四半期GDP速報値が発表されます。

日本225(円)

5月末以来の19,500円台

11日が山の日で休場していた国内株式市場が、14日になって再開。10日夜にはトランプ大統領の発言のためNY株式市場が大幅安となり、日経225先物も19,300円台まで下落した。そして迎えた14日は前日比184円安の19,545円から寄り付いてスタート。その後も19,500円で前場から後場まで推移し、終値は192円安の19,537円だった。夕方以降の先物の時間はNY株高を受け日経225先物が小幅上昇。

WTI原油

中国需要鈍化懸念で下落

14日に中国の国家統計局が、7月の製油所原油処理量を発表。2016年9月以来の低水準となった。そのため中国の原油需要が鈍化するとの懸念が広がり、この日のNY原油は軟調。朝方は48ドル台後半にあった価格が、一瞬だけ49ドル台に上昇した後急落。15日朝までに2ドル近く下げて47ドル台前半になった。

北朝鮮リスク後退のため反落

有事になると買われることが多い金は、先週には北朝鮮のリスクを受けて上昇が続き一時1,290ドル近くに到達した。しかしすでに述べたように週末の米政府高官の発言から、14日になると北朝鮮リスクが後退。そのためNY金も軟調な相場となり、1,280ドル台後半からスタートした価格が日中から夜にかけて下落。15日朝までには1,270ドル台後半まで下落した。

米ドル/円

109円台で15日朝まで推移

トランプ政権の将来への懸念や北朝鮮リスクなどから先週後半は米ドルが下落し、米ドル/円 は一時108円台をつけた。11日金曜には109円台まで反騰したため、14日は109円台半ばからスタート。北朝鮮リスクはやや後退したものの米ドル高にはつながらず、そのまま夜まで109円台で推移。しかし15日朝になって日本の株高とともに円安になり、110円台に近づきつつある。

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