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28
Jan

英EU離脱のハードランディング懸念が高まる

user 著者 鳥羽賢

週末のメイ英首相の発言で英EU離脱懸念が高まった。

イギリスはEU離脱を優先

週末にイギリスのメイ首相がテレビに出演し、EUの単一市場へのアクセスを失っても移民対策としてのEU離脱を優先すると発言。これまでイギリスがEUの単一市場へのアクセスを維持できるかどうかが焦点になっていたが、それができないことがほぼ確定した。EUは離脱をしたイギリスに対して単一市場へのアクセスを認める気はない。これでイギリスのEU離脱のハードランディング懸念が高まった。

今日の展望

今日は午前10時半に中国の12月CPI・PPIが発表されます。

日本225(円)

円高と欧米株安を受けて下落

9日は成人の日で日本の株式市場が休場していたものの、シカゴとシンガポールの日経225先物は取引が行われていた。先週金曜はNY株式市場の上昇を受けて19,600円付近まで上昇した先物だが、9日になると円高や欧米株安が進行したことから終日軟調。9日朝には19,600円台だったものの、9日日中から夜にかけて下げて10日朝には19,300円台に。

ポンド/円

英EU離脱懸念で3円安

すでに述べたように、週末のメイ首相の発言から英EU離脱のハードランディング懸念が高まった。先週の終値は143円台だったポンド/円だが、9日午後以降は英EU離脱懸念のためにポンド安が進行。夜から10日未明にかけてポンドが売られ続け、10日朝には140円台に到達。1日弱で3円近くの下げとなった。

WTI原油

イラクの生産量増などから下げる

イラクが9日に、12月の石油輸出量を発表。その内容によると、日量351万バレルで過去最高水準だった。この発表を受けて9日のNY原油は下落。また先週金曜にアメリカの民間調査会社が発表した国内の石油掘削リグ稼働数は前週比4基増の529基で、米リグ稼働数は10週連続増となる。これらの材料から、原油価格は9日朝の53ドル台から10日朝までに51ドル台に下げた。

米ドル/円

米長期金利低下などからドル売り

日本が祝日だった9日は、午前中は先週の流れを受けて円安・米ドル高が進行。米ドル/円は一時117円台半ばまで上昇した。だがその後は米長期金利の低下などから米ドル売りに転じ、夕方過ぎには116円台に。そしてイギリスのEU離脱懸念が高まったことも円高地合を加速させ、10日早朝には115円台をつける場面もあった。

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