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28
Jan

英テロの金融市場への影響は短期的

user 著者 鳥羽賢

23日早朝に起こったイギリスのテロ事件の影響は短期で終わった。

イギリス国内は厳戒態勢

日本時間の23日午前7時頃、イギリスのマンチェスターにあるコンサート会場で2つの爆発が発生。これまでに22人の死亡と数十人の負傷が伝えられている。この事件に対してIS(イスラム国)が犯行声明を出しており、テロ事件と確定した。しかし金融市場では事件発生後ポンドがやや下落したものの、影響は短期的だった。一方イギリス国内は厳戒態勢が続いている。

今日の展望

今日は午後11時にカナダの政策金利が発表されます。

日本225(円)

後場に急落も先物は上昇

早朝にイギリスでテロ事件が起こったことなどから、この日の国内株式市場は軟調。日経225平均の寄り付きは31円安の19,647円で、その後も前日比マイナス圏を中心にさえない動き。終了間際には利益確定売りが多く出て一時19,500円台まで下落し、終値は65円安19,613円だった。しかし夜になって米政府が2018会計年度予算教書を提出したことから円安になり、それを受けて日経225先物は19,700円台まで上昇。

ポンド/円

テロ事件の影響は長引かず

すでに述べたように、日本時間の23日午前7時頃にイギリスのマンチェスターでテロ事件が発生した。この事件の発生前は144円70銭付近にあったポンド/円は、発生後に144円10銭まで下落。しかしその後テロ事件の影響によるさらなる下落は見られず、144円台前半で夜まで推移。夜に円安になったことからポンド/円も反騰し、24日未明には144円台後半を回復した。

WTI原油

減産延長期待続き続伸

25日にウィーンで開催されるOPEC総会での減産延長合意に期待し、原油相場の上昇が続いている。この日もクウェートの石油相が減産の延長は6ヶ月または9ヶ月になると発言したことから、クウェートも延長を支持しているというメッセージが伝わった。23日朝方は50ドル台後半にあったNY原油は、一旦やや下落した後上昇し24日朝までに51ドル台半ばをつけた。

米ドル/南アランド

ズマ大統領解任の可能性でランド高

南アフリカでは与党が、ズマ大統領の解任について協議する用意があるとの情報が流れた。ズマ大統領が解任されればズマ政権の混乱が収まる可能性もあるとの見通しから、報道後にランドが上昇。報道前に1米ドル=13.25ランド付近にあったレートが、報道が流れると13.05ランドまで米ドル安・ランド高になった。

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