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28
Jan

米ADP雇用統計は好調な数字

user 著者 鳥羽賢

5日に米3月ADP雇用統計が発表された。

ADP雇用統計が好調もFOMC議事要旨でNY株下落

5日夜に米3月ADP雇用統計が発表され、予想の前月比18万5000人増に対し発表は26万3000人増と好調な数字が出た。この統計などを受けてNY株式市場は一時大幅高。しかし6日午前3時に公表されたFOMC議事要旨で、FRBのバランスシート縮小を今年中に始めるのが適切と考える参加者が多いことが示されていた。FRBバランスシート縮小を警戒したNY株式市場は、公表後に急落した。

今日の展望

今日は午後8時半にECB理事会の議事要旨が公表されます。

日本225(円)

材料難ながら小幅高

NY株式市場の停滞と円高を受け、最近の国内株式市場は軟調な動きが続いている。それは全体的に材料難な5日になっても同じだった。前日比90円高の18,900円で寄り付いた日経225平均は、前場にやや下げ後場になって一時前日終値を下回った。だがその後は切り返し、終値は51円高の18,861円だった。夕方以降、日経225先物は一旦上昇したものの、6日未明にNY株式市場が下げたために6日朝までに18,700円台に下落。

米ドル/円

再び110円割れを試す展開

111円付近での攻防が続く米ドル/円だが、5日日中から夜にかけては110円台後半で推移。そして夜に発表された米ADP雇用統計が好調だったことなどを材料に、一時111円台まで上昇した。しかしFOMCの議事要旨が公表されるとFRBのバランスシート縮小を警戒した米ドル売りが広がり、6日朝までには110円台前半に。再び110円割れを試す展開になった。

WTI原油

上昇後米原油在庫増で反落

前日に米民間団体が発表した原油在庫が前週比180万バレル減と減少していたことから、5日のNY原油は一旦上昇。夜までには52ドルを回復しそうな勢いだった。しかし米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した原油在庫は、予想の前週比10万バレル減に対し、発表は160万バレル増だった。原油在庫増加のために発表後原油は売られ、50ドル台まで反落した。

米ドルと反対方向に乱高下

米ドルと反対方向に動くことが多い金だが、この日も米ドルとほぼ同じタイミングで動き、方向は反対だった。日中から夜にかけて1,250ドル台で推移した後、米ADP雇用統計後の米ドル高とともに金は下落し1,240ドル台に。6日未明にFOMC議事要旨が公表され米ドルが下落すると、金は反騰して6日朝までには1,250ドル台を回復した。

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