米4月雇用統計は予想を上回る前月比17万7000人増だった。
2日夜に米4月雇用統計が発表され、予想の前月比13万人増を上回る17万7000人増だった。好調な雇用を受けて米経済に対する楽観的な見方が広がり、この日のNY株式市場は堅調な1日に。また米中通商交渉に向けた楽観的な提案との報道も流れたことでダウ工業平均は序盤から大幅高となり、一時は上げ幅が600ドルを超えて564ドル高で終了。先週から数えて9営業日連続高となった。
来週月曜の展望
来週月曜は午後4時にトルコの4月消費者物価指数が発表されます。午後11時にアメリカの4月ISM非製造業景況指数が発表されます。
前日のNYダウは83ドル高で終了し、その流れから東京株式市場では日経225平均が184円高の36,636円で寄り付き。寄り直後に一時37,000円に接近したものの突き抜けることはできず、前場中に36,600円付近まで下落。後場になると主に36,700~800円台で推移し、終値は378円高の36,830円だった。夕方以降の先物はNY株高とともに夜から3日未明にかけて上昇し、37,000円台を回復して今週を終えた。
1日正午頃の日銀発表内容を受けて1日午後以降は急激な円安が進行。2日朝方には1ドル=146円に接近したものの、そこで円安は止まりこの日は日中から夕方すぎにかけて円高が続いた。そして午後9時半には米4月雇用統計が発表され、予想を上回る17万7000人増だった。この統計に反応した米ドルの上昇は一瞬だったものの、その後「トランプ大統領が利下げを要求」と報じられたため143円台まで円高に。しかしさらにその後、「中国が米中通商交渉に向けた提案」と報じられると楽観ムードが広がって今週終了時までに145円近くまで米ドル高になった。
気温が上昇してきたことで暖房需要が減退して先週は一時100万BTU=3ドルを割った天然ガス価格だが、今週になると反発した。2日日中は3.45ドルで横ばいだったNY天然ガスは、5月の生産量が減少しつつあるとの統計や今後気温上昇で冷房需要が増大する見通しを受けて夜から3日未明にかけて上昇。3.6ドルを超えて上昇したまま今週を終了した。
ユーロ/円も米ドル/円と同様に1日の日銀発表以降に円安に動き、2日朝方には一時1ユーロ=164円台後半をつけた。午前中はしばらく164円台に留まった後、午後以降になると前日の反動で円高が進行。そして午後6時にはユーロ圏の4月消費者物価指数が発表され、予想の前年同月比+2.1%を上回る+2.2%だった。だがこの統計にはあまり反応はなく、その後も円高・ユーロ安が続き3日未明には主に163円台に留まった。
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