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Aug

米雇用統計が予想外で金融市場大変動

user 著者 鳥羽賢

1日夜に発表された米雇用統計のため市場が大きく動いた。

5・6月の数字が大幅下方修正

1日午後9時半に米7月雇用統計が発表され、予想の前月比10万4000人増より少ない7万3000人増だった。しかし同時に、5月の数字が14万4000人増から1万9000人増に、6月が14万7000人増から1万4000人増にとどちらも大幅下方修正された。前2ヶ月の雇用統計が大幅下方修正されたことで米景気後退懸念が大きく高まり、この日のNYダウは一時約800ドル下げた末に542ドル安で終了。今週のダウは5日全て下落だった。

来週月曜の展望

来週月曜は午後4時にトルコの7月消費者物価指数が発表されます。

日本225(円)

先物が40,000円割れ

前日は日銀が金利据え置きを発表し、その後植田総裁の会見で今後の利上げが明言されなかったため為替市場では円安が進行。しかし前日のNYダウは330ドル安で終了した流れからこの日の東証も軟調な1日となった。日経225平均は40円安の41,029円で寄り付き、その後は前場から後場まで40,000円台後半で推移した末に270円安の40,799円で終了。夕方以降の先物はしばらく40,500円付近に留まっていたが、米雇用統計が発表され前2ヶ月の数字が大幅下方修正されたことで500円以上急落して一時は40,000円を割った。

米ドル/円

米雇用統計後に3円円高に

31日に発表された日米の政策金利と、発表後の各総裁の会見によって円安が進行して1日未明には一時1ドル=151円をつけた。1日日中から夕方過ぎにかけて150円台後半に留まっていたものの、午後9時半に発表された米7月雇用統計が予想より悪く、かつ5・6月の数字が大幅下方修正された。この統計で次回・9月のFOMCにおける利下げ観測が高まり、発表後1~2時間で2円以上円高に動き148円に。その後も2日未明にかけて円高・米ドル安が続き、今週の終値は147円40銭台だった。

米ドルと逆に急騰

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。31日の日米政策金利発表前後に米ドルの上昇とともに下落したNY金は、1日日中は3,290ドル付近で横ばい。そして午後9時半に米7月雇用統計が発表され5・6月の数字が下方修正されると、米ドルの急落と反対に金は50ドルほど暴騰。2日未明は主に3,340ドル台で推移し、終了間際に10ドルほど上昇して今週を終えた。

アマゾン

増収増益でも大幅下落

Amazonが日本時間の1日早朝に4~6月期の決算を発表。売上高は前年同期比13%増の1,677億ドル、純利益は同35%増の181億6000万ドルと増収増益だった。しかし来期の売上高見通しが市場予想より悪く、かつこの日の雇用統計発表後の地合の悪さもあってAmazon株は大幅下落。前日を234.11ドルで終えた同社の株は序盤から220ドルを割り、一時は下げ幅が9%を超えた末に終値は8.3%安の214.75ドルだった。

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